• "志木市"(/)
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  1. 平戸市議会 2002-09-01
    09月05日-03号


    取得元: 平戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-03
    平成14年 9月定例会                  午前十時零分 開議 ○議長(山内清二君)  出席議員定数以上であります。これより議事日程第三号により本日の会議を開きます。 遅刻の届け出が西川議員、濱田議員より参っておりますので、御報告申し上げます。 それでは、  日程第一 一般質問を行います。昨日に引き続き通告表の順序に従い、まず十六番川上茂次議員。 ◆十六番(川上茂次君) 登壇 おはようございます。今回の私の一般質問のキーワードは、地元学であります。混沌たる二十一世紀初頭のまちづくりは、地域や足元の当たり前のすごさに気づき、足元の当たり前から学び、自治の原点である地域から日本を変えていくことができないでしょうか。地元の山、川、海、土着、在来、人の力に学ぶ地元学をまちづくりに生かす時代がやってきたと痛感いたしております。 戦後の地域づくり地域経済の活性化は、大きいことはよいことだという経済拡大至上主義に基づく価値観から、経済活動や人口動態もすべてのものが右肩上がりの拡大や増大を前提に、善と決めつけた活性化策、すなわち経済振興策として推進してきました。そこでは、人口の減少と過疎化は悪と決めつけ、その是正プランが振興策でありました。 しかし、過度な経済発展は、都市部の人口過密と地方の人口過疎といういびつな国の形を生み出し、地域の過疎に自前の処方せんを持たなかった地域は疲弊に苦しんでおります。加えてバブル経済破綻後は、出口の見えないデフレ不況を引き起こし、現在の混沌には、これまた国も地方も産業界も的確な処方せんを出せない状態であります。 私は何度も言ってきましたが、全国のまちづくりのモデルと言われる、みずからが描いたまちづくり処方せんを持っていた町や村や地域は、決して人口が多い町や村や地域ではありません。高度経済成長期には、見向きもされず見捨てられたような町や村や地域でありました。その町や村や地域が、地元の人や歴史や自然に学び、それを生かしてオリジナルにクリエイティブに住んでいる人が楽しみ、喜びながら、オンリーワンの町や村や地域をつくっております。遠来の人々がその町や村や地域の人々の活力と地域の魅力に引かれて訪ねてきております。まさに論語の言う「近き人喜び、遠き人来る」をまちづくりの要諦として実践しているわけであります。 個性のある町や村では、町村合併についても分権の時代に逆行するという現状を踏まえて、存続を拒否しております。住んでいる人口が多いからといって、すぐれた人間が多いというわけではありません。人が減ったからといって残った人々が不幸な生活を送っているわけでもありません。過疎や不便さや不自由さを逆手に、これを楽しみ豊かな地域づくりを進めているところであります。 地元の当たり前のことに立脚したまちづくりが、分権の住民主役の時代には必要不可欠になり、人口や経済振興ばかりで見る従来のまちづくりの物差しが大きく変わってきたのであります。 大きいことはよいことだと、右肩上がり経済活動地域づくりが当たり前であり、善であり続けた二十世紀が過去のものとなった今日、日本は、国も地方も少子社会を迎えておりますが、近い未来には、確実に人口減少の時代を迎えます。特に過疎がとまらない自治体では、思い切って現実を凝視し、基本計画の中の人口目標数値を、時代の流れに沿った数値に書きかえ、人口減少右肩下がりの時代に対応できる基本計画を描くことが、間違いのないまちづくりではないでしょうか。 右肩上がりの時代の幻影や妄想のまちづくりでは、右肩下がりの時代に生きがいを持つ選択的土着の市民が納得するまちづくりを描いているとは言えないのではないでしょうか。過去の幻影と妄想と現実の目標と夢とは、根本的に異なることを自覚すべきであります。実現不可能な幻影や妄想とは訣別し、捨て去る勇気もまた我々には必要ではありませんか。 地元学は必ずしも経済活性化経済振興を物差しの第一義とは見ないまちづくりです。地元学の地域づくりは、地元の自然や風土、歴史や文化、地元を生きた人々の記憶の中にある暮らしに学び、過去こそ未来なのではないかという問いに学ぶ取り組みであります。その取り組みの中から、新しい時代の地域をつくる実践学であります。また、温故知新の「古きを温め、新しきを知る」ことから、記憶を記録に残して活用するという温故創新の古きを温め新しきをつくる生きがい学習でもあります。江戸時代には、そこそこに寺子屋を中心にした地元学である郷学があり、人々を育て、その村をつくってきました。郷とは、古代から日本において分権的な性格を持った村組織であり、自分たちで実施していた地域でありました。我が根獅子町は古い根獅子の村の時代から、村の自治組織を惣と呼び、自治能力を持っておりましたが、その名残で、今でも町の代表者を惣代と呼んでおります。 私たちのグループは、「ふるさと宝探し探検隊」という、子供を主人公に据えた地元学の企画に、地域づくりの習得とあわせて、学校週五日制実施の対策の試みと、子供海彦山彦自然体験交流の一環として、長崎県の地域づくりモデル事業の認定を受けました。 これは子供たちとともに、地元の自然環境や歴史、伝承や祭り、人々など、風土そのものを宝とみなし、現地調査をし、聞き取りをして記録します。記憶を記録に残し、資源マップにまとめ、表示板を設置し、ふるさとを担う子供たちと地域の個性を表現した将来ビジョンを描くものであります。地元を知り、地元に学ぶことより、住んで誇れるふるさとに気づく運動であるとともに、調査し、記録し、資源マップにまとめた宝の表示板は、今後、まちの小さな観光案内にもなるはずであります。 地域には、それぞれの風土があります。風土とは、大地の表面と大気の底面が接するところ。風は遠くから理想を含んでやってくるもの。土はそこにあって生命を生み出しはぐくむもの。したがって、風土の土は地元の私たち、地域の住民であり生活者。風土の風は外の人たち、訪問者であり交流人口対象者たちであり、協働する相手であります。風と土の地元学とは、地元の土の人たちが主役になって、土の地元学を進めるものでありますが、土の地元学がひとりよがりにならないように、外から訪れた客人たちである風の地元学と実践面で向き合って進める風と土の地域づくり取り組みであります。この風に聞き、土につく、土と風が互いに地域を自覚し、違うことを認め合ってコミュニケーションをとりながら、楽しい異質の出合いをオンリーワンでオリジナルな新しいものづくり生活づくり地域づくりに誘発し、役立てようとするのがこの地域学であります。 新農業基本法で提唱する農村と都市の交流やグリーンツーリズムも、我々風土の土である土着の生活者が、地元を知らなければ、風である都市の住民を迎え得る力を持ち得ません。地元学を進めることは、これからの農村と都市の交流にも大きく貢献する取り組みであります。 こういう観点から、綿々と縄文や弥生の悠久の時代を経て培われてきた土着の力、地域固有の文化、地域らしさの把握をしながら生活文化を想像していく姿勢をつくり、地元の地元による地元のための調査研究から地域独自の生活文化を常に革新的に受け継ぎ創造していくこと。地域の生活、地域の文化を日常的に創造していく視座を持つことが独自の地域づくりとなるものではなかろうかと確信するこのごろであります。 今、不況の中で、経済産業省や長崎県は、コミュニティービジネスまちづくりなどの地域の多様な課題をビジネスチャンスととらえて事業化することにより、社会的サービスを提供しつつ、地域に新たな就労の場を確保し、その活性化につながることを期待して積極的に推進しております。この地元学の調査研究で、探し出された地元の資源を活用して、地域のニーズを満たすコミュニティービジネスの推進も大いに可能であります。 そこで、一つに、地元学の調査によって、 一、よい地域の条件や風土と暮らしの文脈。環境再生のポイントを探ります。 二、暮らしの変化を適正に受けとめ、なじませます。 三、地域への誇りの醸成、住民の主体的な参加の促進と人材の育成が期待されます。 二つに、地元学の調査は、創造の始まりであり、その効用、創造的行為のきっかけとして、 一、地域を自覚すれば、地域の個性の認識に基づく地域独自の判断基準が形成されます。 二、地域を楽しむことができるようになり、訪れた風、いわゆる訪問者や観光客、交流人口の人々に、地域の案内ができるようになり、地域間や都市、農漁村交流の促進にもなります。 三、地域の変化に対応できるようになります。 四、食べ物カレンダーや地域の有用動植物図鑑、あるいは海洋生物図鑑、あるいはごみの行方、風土と住まい、その住まい方など、次々に調べたい内容への新たな動機が生まれます。 五、ものづくりでは、商品や特産品の説明ができるようになり、新しいものづくりのきっかけにもなってまいります。 六、地域への誇りの醸成、住民の主体的な参加の促進と人材の育成が期待されます。 七、地域をどうしたらいいか。地域で何をしていくかという目的が生まれてきて、将来像を描く発想と活力がわいてくることになります。 既に、こういう地元学に積極的に取り組んできた水俣市や岩手県等の実践が、その実証されたまちづくりの成果を上げております。地元学の概念や目的、効用をもとに、平戸市の地元学について、お考えをお尋ねいたします。 一つ、地元学の概念は理解されましたか。 二つ、導入及び推進についての見解はいかがなものでしょうか。 三つ、地元学による地元の調査結果から、地域づくりの資源が掘り起こされてきます。その資源は、人材であり、産業であり、生活文化であり、環境でもあります。この資源を資源循環と環境共生を基調とする地域づくりに生かすために、コミュニティービジネスなどの推進には、どのように対処されるおつもりか、お尋ねいたします。 再質問は、必要であれば、副議長の方に御配慮願いたいと思います。自席から行います。 ◎市長(白浜信君) 登壇 皆さんおはようございます。それでは、川上議員の質問にお答えをいたしたいと思います。 地元学の導入、推進の考えはということでございますが、まず、地元学という概念は、議員がおっしゃるように、高度経済成長期の全国画一的な政策から、地域独自の自然や風土、伝統や歴史、そして文化を学び、時代の変化を受けとめて、地域の個性、独自の生活、文化を日常的につくり上げていく行為だと考えております。 全国で地元学、あるいはまた地域学として取り組んでいる団体は、県市町村、各種団体など、形態は異なっておりますけども、かなりの数がやっておられまして、近くでは長崎学や有田ふるさと学などというものもございます。しかし、中には、純粋な地域を学ぶことだけの団体もあるようでございまして、一つの定義でくくることは大変難しいのではないかというふうに思っております。 本市におきましても、平戸市段階、あるいは平戸市史編さん委員会とか、松浦党研究会とか、平戸市文化協会などが、これまで幾多の文化、歴史、民族、民芸について研究なされていまして、この学術研究をどうしてまとめて、地域学といいましょうか、平戸学といいましょうか、振興のためにどのようなことがあるのかということを、貴重な文化遺産をまとめて、これを整理して、お互い学ぶことができるような成果をすることが一つの方法ではないかというふうに考えております。 そういうことで、議員の指摘、いろいろ御提案ありました生涯学習について、昨年から全庁的な推進を図っておりますけれども、そうした中でも十分取り入れていくべきだなというふうに思っております。 生涯学習につきましては、先月開催いたしました職員研修会で、掛川学の取り組みについてもお聞きをいたしたところでございまして、すばらしいものがやっているというふうに伺っております。そのような中で、中山課長さんから、ここしかない文化、今しかない文化、これしかない文化、ここにしかない人物など、そのまちの市民が我が町の歴史とか風土をよく知って愛着を持つことが大事であり、ぜひ平戸学の事始めというものを推進したらどうかというお話も伺っていただいているわけでございます。 本市は言うまでもなく歴史、文化に大変恵まれておりまして、仮に平戸学を進める場合におきましても、他の地域に比べても豊富な素材があるものと思っております。行政といたしましても、市史編さん事業を積極的に進めるとともに、新たな史実を掘り起こし、郷土史家の先生方とも協議しながら、それをもとにした研究を進めてまいりたいというふうに考えております。 一方、歴史、文化に限らず、あらゆる地域資源の中で、私たちが何気なく見過ごしているものでも、他の地域におきましては、他の地域の人から見ますと、大変すばらしいものがあるということは言われているわけでございまして、そういうことも考えながら、今後、取り組んでまいりたいというふうに考えております。 以上であります。 ◆十六番(川上茂次君)  市長の方から地元学についての概念なり市の考え方について承りました。ありがとうございました。若干、時間がありますので、再質問というか、学習をさせてもらいたいと思います。 確かに今日、歴史を生かしたまちづくりの中にも平戸学なるものの提案がございまして、この議会の中でも濱田議員とか何人の方々が、平戸学という意見交換をした記憶があるんですが、確かに私たちが従来持っている地域学とか、これと若干違うようなニュアンスで取り組んでいるのが、この地元学じゃないかなというふうに、今回私は理解をしたもんですから、改めてこういうふうな意見を申し述べたわけですが。確かに学術的な根拠に基づいた郷土史家とか、そういうふうな専門家の方々が郷土史的に調べる場合も一つの学でしょうけど、それとまた違う。そこの土着の方々が老いも若きも男も女も自分の、例えば私の場合は根獅子ですけど、そこをすべて丸裸にしてしまう。そことちょっと違いがあると思うんですね。 それもやっぱり地元学であり郷土学でしょうけど、そこのところから立ち上げることによって、市長の方から答弁の前段にあった学術研究的なものの郷土学は郷土学としてお進めいただきながら、今言った土着の地域学、地元学。ややもすれば、見落としがちな底、綿々と数百年、数千年の歴史をはぐくんできた、当たり前であって偉大なところ、そこのところに立脚した地元学、郷土学の見直しができないものかなと、そういうふうな根底から、実は提案したわけです。 水俣市なんかの場合の事例をよく聞くわけですが、吉本哲朗という市の職員がおりますけど、彼が今、全国行脚しながら地元学という言葉を改めて進めているんですけどね、五十四ぐらいの職員ですが、彼に言わせれば、やっぱりそこから立ち上げていかなければ、その学術的な分野では行き詰まったということをおっしゃっているんですね。今、水俣におりながら、彼は全国の風となって、地元学を進めているんですが、岩手県では知事が中心になって、岩手地元学というのを、県の仕組みとしてもやっております。 そういうところを見るときに、今まで私たちが認識していた地元学とか掛川学からちょっと違うんですね。全く土着の、それこそ名もないじいちゃん、ばあちゃんたちの昔の生きざま、歴史、体験に学ぶ。そして、この村や集落がどのようにしてきた。中にはもう集落が崩壊してなくなった集落があるかもしれないが、そこの歴史を学ぶ。そういうふうなところから立ち上げていって、資源を振るい出して、それを地域づくりの、まちづくりのよすがにしようというのが、今回の地元学の概念で私は申し上げたわけなんですね。だから、そういうふうなものが、今後、生涯学習の一環で結構ですから、どのようにそれぞれの部署部署で概念として取り上げていただこうとしているかなと思って、その点を確認のつもりで申し上げたような次第です。 だから、先ほど市長がおっしゃったとおり、郷土史とか、あるいは市史も編さんしておるわけですので、こういうことは当然もう目に目立って、一番オンリーワンの平戸しかない大きな要素があるわけですので、これはこれとして学術的な立場として立ち上げてもらいたいわけですが、片やややもすれば日常茶飯事の生活の中で、土に埋もれ、クモの巣に覆われて見えないもの。そこにもう一度地域の原点を見出す、活力の源を見出すという形にならないものかなあと思って、実は提案をし、ちょっと遅くなったんですが、地元学とはということで、具体的なものを、けさ小川課長の方にも差し上げて、今後のたたき台のよすがにしてもらうならと思っておるような次第です。これを見てみますと、学術的なものも含めまして全部包含してくるわけですね。だから、そういうふうな形なんかが、特に学校教育の立場から言うならば、今の総合学習なり、土曜休業の中の時間をどう生かすかの中でも、地域と一緒になってやらせてもらうことができないかな。 私はかねて根獅子小学校学校づくり委員会の中で申し上げたんですが、今はそこそこの小学校がどうにか児童が減りながらも、PTAが健在であり、PTAが地域の教育力なり学習力の受け皿となって支えているんですが、これが少子現象が進んでいって、例えば、根獅子小学校紐差小学校も、一つの中部小学校になった場合に、小学校のPTAの力では支え切らないと思うんですね。 例えて言うならば、地元の恥になるかもしれないんですが、飯良の分校があったころは、飯良の保護者、地域の方々が、学校に関心が高かった。しかし、どうしても統廃合した結果、非常に子供のおる家庭だけしか運動会にも来ない現象が特に強くなった。やはりそこに目に見えるものがなくなったから関心度が薄れたという現象があるんです。そうした場合に、中部小学校南部小学校に統合されたときに、果たして今まである既存のPTAの力、会員だけの力で支え得るかなと。それにかわる児童・生徒、子供たちを守り育て、はぐくむ仕組みが要るんじゃないかなと。 今まではPTAが肩がわりしていたかもしれない。それをそれぞれの区長会なり婦人会なり地域の方々が第二次的な陣営として支えたかもしれないが、そういうふうなものがなくなったときに、果たして今の形態で支え切るかなと。そのときにはやっぱりこのような仕組みの中で、老いも若きも独居老人も支え合うようなシステムをつくらなければ、私はやっぱり子育てについても影響が出てくるじゃないかなという考えを持つこのごろです。 そういう意味で、この地元学というものが先進事例の一つとして、水俣なり、あるいは岩手県等で、あるいは三重県等で、三重県の中には、自治会館の中の事務局の方々がやっておるわけですが、そういうふうな事例を見、聞き、接したときに感じておるわけですね。なぜ水俣にこういうふうなものが生まれたか。やはり例の公害問題があって、世界的な公害の都市になった。そこをどうかしたい。そういう思いから、吉本さんは、担当を仰せつかってから、公害ではない町のよさがあるはずだということで探したそうです。それが結果的には地元学として世界が認知し、これは国連の何かの組織の中で彼の地元学という概念は翻訳されて、テキストになるそうです。 ここにちょっと資料を送っていただきましたけどね。それを私は物まねして言っておるだけですから、ほんなコピーなんですから、あえて申し上げますけどね。私の概念は全くないわけですから。ただ接してみて、触れてみて、それぞれの地域の方々が生き生きと今までの我々のグループ活動的なものじゃない、行き詰まってきた活動とは違う手法でやっている。これに活路を見出してきた。それを岩手県の知事も十二年度から取り上げたという経緯を見たときに、今まで私たちがこの議論の場で、地域の中でまちづくりとかグループ活動とか言っている概念とは全く違うなと、新しい営みが出てきたな。まさにそここそまちづくりの原点であるなという認識に立って、このような横着にも提案とか概念が理解できましたかという表現をとったわけですけども、こういう形で少しずつ市長が冒頭に登壇しておっしゃっていただいたような経済の流れの中から出てきた。それをまた一歩進めて、どうしても原点は生まれたところ、土着のところ、いずれは土に返るところ。そのいわゆる風と大地が接するところ、そこにしかまちを守り、人を育て、国を再構築する原点はないというところに理解して、こういうふうな動きが出てきたものというふうに理解しているわけですね。 やはり水俣の場合に、吉本さんのお話を聞きますと、公害という形であれだけたたかれたから、環境とか安全とかいう表現を使ったときに、水俣ブランドならば絶対だれもが疑わずに安心して食べられ、買われ、接するようなものをつくりたいと。公害を出したから、このまちだけは絶対再びこんなことがないよと。「ノーモアながさき、ひろしま」じゃないですが、そういうふうなことを合言葉にやったと。その結果がこういうふうに土着に返れというふうになったそうですね。やっぱり私はこれが今日二十一世紀の究極のまちづくりの原点の原点じゃないか。 今まで創生資金とか、地域創造とか、いろんな形で、国も県も一村一品呼びかけてきたが、ある意味では一村一品も失敗なんですよね。全国で何カ所かは成功したところが残っていますが、ほとんどが失敗した。画一的な金太郎あめのようなものをつくってしまって。本当の成功じゃない。しかし、そこに反省をして、逆転の発想かもしれない。小さいものがいいことだは間違いかもしれない、今までの経済活動の中から言えば。右肩上がりですべて国も県も市町村も振興ビジョンは書いているわけですから。 しかし、これはあだなす紙にかいた絵になってしまった。しかし、それをなかなか修正し得ない、したくても。どこの首長さんでも議会でも、企業誘致を言わざるを得ない。しかし、企業誘致を言ってもそらごとになってしまった。しかし、言わなければならないという今日までの五十年の政治なり行政なり流れがある。それを素直に見詰め直して、もうそんなものじゃないよと。そこを拒否はしないわけでしょうけど、否定はしないわけでしょうけど、見直して、現状を見直そうと。そして五十年、六十年前の金はなくても物が豊かであって、人間の心が豊かだった時代に原点を見直そうという動きが、私はこの地元学というふうに認識をしておるわけですけど、これを我々の今の生活が、スーツを着、きれいなマニキュアをし、おいしい物を食べたライフスタイルが、五十年前に返るということは不可能ですけど、せめて何かのできる分野から変えるような仕組みができないか。 そのためには、やっぱり地元のそういうふうな素材、資源、原点、人の心がどうして地域を綿々とつくってきたか。そこに立ち返って、地元の魅力にすごさに学ぶ時期が来たんじゃないかなというふうに考えておるわけです。 これ生涯学習の一環としても結構ですから、何かの形で学術研究的な地域学も含めてお考えいただければ。特に学校教育なり社会教育の中の子供たちが今総合学習なり地域体験学習となっていますから、そこの中でも手法的なものを取り入れてもらうならというふうに思うわけです。話を聞けば、議会でもそうですが、県費がカットされて、児童・生徒の野外学習、いわゆる世知原とか、ああいうところ行くのがなくなったと思うんですけども、それを地元で、施設の中の隔離された研修じゃなくて、地元の中野小学校なら中野小学校区の川内免も含めて海と山がありますから、幸いに中野地区は。そこの中で年間を通じて先生たちと一緒に、あるいは必要であれば地域の古老たちもゲストティーチャーに来ていただいて、地元を探検しながら、宝を探しながら、そこからつくっていくという学習が本当の学習であり、地域の学習力も高めながら、地域の学校を支える人材の再構築じゃないかと思うんですね。そういうふうな中で、採用できるところから取り上げてもらうことができればいいんじゃないかなと、このように思って、実は意見を出したような次第です。 ここは当面は生涯学習課になるでしょうし、今度は産業部門から見れば、農林、水産、観光にもかかわってきますし、環境部門から突き詰めれば市民生活課になるでしょうし。だから、水の行方を探すだけでも大きな私は課題が出てくると思うんですね。結果的には海まで注ぎますから。海に注げば水産とのかかわりが出てくるでしょうし。 そういう意味で、今までの行政が縦割行政でやってきたように、セクト主義という概念がなくなります。今まさに市長中心となって生涯学習を進めようとしよるのも、縦糸のみじゃない横糸をめぐらして、全庁的な取り組みということと私は符合してくると思うんです。そういう意味で、こういうふうな手法なり取り組みを、どこかの形で生かしてもらうことができればねというふうに思いまして、質問しているわけです。これどこの課でも結構ですが、関心のある課はちょっとコメントしていただけませんか。 ◎市長(白浜信君)  いろいろと川上議員の御意見はわかりましたし、私もいろいろとその何々学ということについて若干勉強させてもらいましたけども、いわゆる現代社会における私たちが住んでいるまちの貴重な歴史や文化をどう理解するか。それをして皆さんに理解してもらうことも一つのそれについての何々地域の学ということについての問題だろうと。それをお互いに理解して、そのまちの自信と誇りを持って、そしてその情報をいかに発信していくのかが、それぞれ地域でやっている〇〇学であろうというふうに認識しております。 今まで私の方としては、先ほど申したように、それはいろいろと歴史、文化、民族について、いろいろと研究がなされています。ただ、学術的なものは非常に難しい論でですね、理解できない。これを一つの簡略にする方法をして、それで何か公民館の講座につくるとか、そういうやり方もいろいろあろうと思いますから。だからお互いに市民が勉強する機会のためにどういうふうなやり方あるか。そういうことを含めて、今後、研究する必要があろうし、お互いに平戸の歴史と文化とか、これだけすばらしいところがあるのを誇りを持って、そして学生が就職して県外行ったときは、平戸のまちはこういうところですよ、こういうものもあるということを自信を持って言えるような体制づくりが若干欠けているものがあるのかなと、私も認識しておりますし、そういうこと含めて、今後、段階的な中で取り入れていくことが必要というふうに思います。 ◆十六番(川上茂次君)  ありがとうございました。市長の方から今後段階的に取り入れていきたいと。既にそういうふうな認識があるんだということで、うれしく思います。この点については、これで結構です。 ただ、各課にまたがったときに、私が最初、この文章を話すときに、なかなかわかりづらいよと言われまして、言うた方も間違った質問したとかなと思って、実は苦しんで、けさ方まで作文をし直したんですけども、小川課長の方に、地元学とはという形で、いろんな方々から接し、学んだものをそれらにまとめて提出をしております。必要でありましたら、これを読んでいただければと思うんですけれどもね。 やっぱりさっきちょっと申し上げたとおり、これはただ一つ、どこどこの課が対応するというしろものじゃないと思うんです。そういう意味で、生涯学習がせっかく今推進中ですから、その生涯学習の一つの手法として結構ですから、別個のものじゃない、あくまでも生涯学習の手法の一つとして取り上げていただきたい。その中でモデル的にどこでも結構です。全島全市やるわけにはいきませんから、例えば、どこでもいいですから、A地区でも。集落の二十集落のところでもいいし、五軒のところでも結構ですから。まずちょっとやってもらう。そうすることによって、一つのくせがつくなら、そのくせがいい意味で、細菌となって伝播すると思いますので、そういうふうな形で、生涯学習の方でも結構ですから、やっていただきたい。 いろんなところ訪ねて経験したときに、かなりのいろんなものが出てくるんですね。それまでは寡黙だった、口数の少なかったじいちゃん、ばあちゃんたちが、やはり昔のことを聞くなら、勢いよく堰を切ったように、昔のなりわいなり、いろんな話をする。しかし、今の子供たちは知らない。 なぜ私がこれをここ二、三年気づいたかというのは、根獅子小学校子供たちと海彦山彦物語交流で、ずっとなじむときに、必ず校歌を歌わしているんですね。根獅子小学校の校歌を。「金比羅山の空高く」「聖地の森の風清く」、そして後で聞くんですよ、子供たちに。「金比羅山てどこか」と。「知らん」と言うんですね。「聖地の森てどこか」「うーん……何きゃ」。「うしわき様て知っとるか」と言うたら、「牛ば焼きよったと」と言うとですよね。だから牛の火葬場と思うとるんですよ。あっなるほどと、これかと感じたんですよ。ならばやっぱり地元たちには本当に、学校の中の知育もいいが、しつけの問題もいいが、そこのところが欠落しているなと。そこから入らざるを得ないなと。そういうことで私も学校には何回か呼ばれて、おろくにん様の話なんかもさせていただくんですが、ゲストティーチャーとして。そこがやっぱり一番の原点と思うんです。 そして三月の春休みに、二十六人の子供たちが集まって、第一陣の探検をやったんですが、まず、その金比羅様に連れて行ったんです。かなり険しい山ですが登った。そして金比羅さんの屋根に登れと。女の子もいいぞと、スカート着たまま登れと。登らせたところが、自分の家がどこに見える、すべて見えるんですね、上から、つまびらかに。やはり天井から宇宙から下界を見るということがない子供たちですから、喜んだんですよ。だれだれちゃんの家があそこにある。ああ洗濯物が干しておる。新発見をするんですね。 だから、この仕組みは発見し感動することも一つのみそなんです。単なる学術的にそこで学問的なものを立ち上げていって、それをまちづくりに生かそう、金に変えようという代物じゃなくて、子供たちに感動を与える。金に変えられない学問、そこが私はみそと思うんですけど、それやったんですね。そうすると、その大人に聞かせれば不謹慎なんですけど、金比羅様の屋根に登って、胸にまたがって、男の子も女の子もわあわあ騒ぐのは。そこから子供たちが話題が広がるんですよ。今度はだれちゃんのおばちゃんのお煮しめつくりば聞こうやとか、私たちも習わしてもらおうやとか。 我々経済社会の中の大人社会から見れば何の変哲もない、たわいないことかもしれないが、子供の社会では大きなことです。そして今、子供たちが勝手に計画を立てているところもあるんですけどもね。ただ、子供たちだけではやっぱり限界があると思いますから、そこそこに大人がやっぱり一緒になってやる。しかし、私たちが地元だけ見ても唯我独尊でひとりよがりになりますから、風と言われるべきアドバイザーなり、よその人に来ていただいて、その人からも冷静な客観的な目で見ていただく。そしてともに立ち上げていく。そういうふうな形が今後要るんじゃないかな。その風は学校の先生でも結構なんですね。半分は地元の者じゃないですから、このごろは。そういう意味で、学術的なものも含めた、そういうふうな営みができないかなというふうに考えるわけですが、教育委員会の方でいかがでしょうかね。一番導入しやすいのは教育委員会の範疇じゃないかと思うんですが。 ◎生涯学習課長(小川益見君)  生涯学習課としての地域学の推進というふうなことで、若干お答えをしたいと思いますが、まず、行政における生涯学習の推進。これはみずから学ぶ意欲づくりから、学習環境の整備を進め、学習した成果を生かすまちづくり、これにつなげていくことだと思っております。言うならばこれが生涯学習社会の実現ということになるんじゃなかろうかなと、そのように思っております。 当然、まちづくりにつながるということは、その住むまちを好きになること、愛着を持つことが大切だと思っており、そのためには地域のことをよく知り学ぶことが必要であります。行政といたしましても、そういった学習機会の提供、充実を図ることだと、そのように思っております。郷土史という分野では、既にそういった学習機会の提供を進めておりますけれども、今後はやはり生涯学習推進の一環として、あらゆる分野で地域資源を見詰め直し、各課連携のもとに、学習機会の提供など、一人でも多くの市民が郷土に愛着を持つような、そのような取り組みを今生涯学習の推進ということでやっておりますので、その中で皆さんと、各課の皆さんと連携をしながら取り組みを進めていきたいなと、そのように思っております。 ◆十六番(川上茂次君)  さっき始まる前に、地元の議員と理事者のかかわりがありましたが、教育長いかがでしょうか、地元として。何か見解があれば、お願いしたいと思います。 ◎教育長(出口壽徳君)  確かに議員がおっしゃるように、やはり地元を知るということは大事なことと思うんですね。特に小・中学生、やはり地元の歴史あたりも、今大分進めておりますけれども、まだまだよく知らない子供たちもおるようでございますので、地元を知らなければ、国際理解にもつながらないしですね、そういったことで、いろんな地元には尊い文化や伝統がありますので、学校関係におきましても、そういうものには今後力を入れていきたい、そのように考えております。 ◆十六番(川上茂次君)  ぜひともお願いしたいと思います。やっぱり先進地というか、既に実践しているところの方々の状況を聞いたり尋ねたりしますと、その地元学の流れという形で、既に図形化というか体系化しているんですね。これ小川課長の方に渡しているんですが、八校の地元学の流れで、主体は地元の人なんですけど、地元とそれから地域と行政、あるいは地元には企業とかNPOとか、いろんなグループがありますから、そことのパートナーシップ。そしてあるものが、いわゆる宝的なもの、資源を探せば、その循環仕組みをどういうふうにしていくか。 特に、そこで洗い出されてきたふるさとの料理とか食材なんかがありますと、それが一つの食のカレンダーにもなりますし、市長が今おっしゃっている地元のレストランとか、ホテルなんかへも食材としての提供等にもつながってくるでしょうし、給食センターとのかかわりが出てくるでしょうし、すべて量から質から、あるいは生産可能かというところまで洗い直しができるんですね。しかし、今日の今の状況の中では、なかなかそれができない。どこにその窓口を求めるにしても、なかなか資料もないし、受ける人がいないというところがありますから、人材もそうだ。 そういうふうな仕組みで、農林課なんかの場合は、特に手っ取り早く今の農業資源の見直しができるし、今後の立ち入り方、特に平戸の場合は農産加工が少ないし、観光協会の売店を除いても、全く平戸の加工品は水産物以外はない。何年たってもない。そんな状態の中では、やはりこの農産加工とか水産加工の地元のオリジナルなものが要る。裏を見れば、メイドイン伊万里か唐津か松浦か田平である。メイドイン平戸がない。 そういうふうな状況で、麗しいふるさとということも、ちょっとこのごろは気になるところもあるんですね。やっぱりすべてが単なる歴史とか文化とか、そういうふうなものだけがあっても麗しい地域じゃない。どこにでもある。中身が違うだけで。やはりすべてがトータル的にそろったときに、初めて麗しい地元地域ということが言われると思うんですよ。食もただ魚はおいしいかもしれないが、ヒラメが成功しつつあるが、果たしてとなれば、持って帰るおみやげもちょっと少ない。 だから、麗しいという言葉にちょっと距離があるという感じを受けるんですが、そういうふうな場合の物のつくり、物づくりでも、私はやっぱりこういうふうな素材が、資源があるということがわかってくれば入りやすい。何回も私たちも農林振興の中で、農産物加工についても十年前から話をしてきましたが、遅々として進まない。国や県の制度はある。導入し切らない。やはりそれは素材がどこにあって、どれだけのものが供給できるか、技術がどこにあるかがまだ見えてないから、探してないから。しかし、底辺でいろんな公民館まつりとか、いろんなものを数えていけば、結構うまいもの、いいものをつくっているおばちゃんたちがいる。 今、大山町に行くならば、木の花ガルデンの脇に、また矢羽田世豪参事は、二千万かけて百人収容できるレストランをつくりましたが、これは一億五千万、一年間で昼飯だけで売れているんですね。何をつくったとと聞くならば、川上君簡単だよと。何ですか。地元の食材を使って、木の花ガルデンの中の一角に、大山町オーガニック菜園という名前のレストランをつくっているんです。行ってみますと、五十種類に上る大きなふるさと料理だけ、郷土料理だけそこに置いとって、バイキング方式で千二百円の料金で何杯食べても千二百円、販売しているんですね。それが売り切れる、足らない。 うちのシェフには十八万から二十万しか出してないんですとおっしゃるんですよ。ええシェフにそがん安かとかなと思って聞いたところが、そのシェフが腰の曲がっとるですね。のぞいて見れば。何のことはない、現役を退いた七十代、八十代のおばあちゃんたちをまだ復活させて、一、二回ちょっと自分のふるさと料理を手直しして味をちょっと吟味して、そのおばあちゃんたちを三交代で入れているんです。六人。そのおばちゃんたちが、もう捨て去られて、用済みになったおばあちゃんたちが、また現役に復活して、そこで食材をつくって一億五千万の産業を興しているんです。それはやっぱり大山町のブランドもあるでしょうが、大山町が食材、素材を持っている力。それが今生鮮食料品で売れとったが、それにばあちゃんという生活の中で数十年間支えてきた名もないばあちゃんたちに光を当てて、資源として彼女たちを表に出した力。それが食材と結びついて、ふるさと料理で、わざわざ福岡からも来る。帝国ホテルのシェフが来たそうですが、まねできなかったそうです。 今回、県のモデルづくりアドバイザー事業で派遣をしていただくようになっておるわけですが、うちのグループでは。断られました。ばあちゃんを派遣するわけにはいかない。よそからお願いせんでも、地元におるじゃないと。平戸に煮しめでも何でもつくる人が。その人が使ったが楽ばい、金は要らんしと断られました、電話で。私はその矢羽田さんと友人つき合いをしているんですけど、断られました。よそから呼ぶ必要はないと、地元の人材を使えと。 私はそれも一つのやっぱり地元学と思うんですね。そこはやっぱりちゃんと調査をして、資源が何があるか。どれだけ供給できるか。全部やっている。私はそこへつながってくると思うんです。 今、平戸でも水産関係の直売場云々とか活魚センターとか言っているし、レストランにもヒラメとかいろんな食材云々という話を聞きます。しかし、遅々として進まない。それは何か。私たちのスタンスは、どこに立っているかが私はわかってない証拠と思うんですよ。やっぱり調査してない証拠。これが進むならば、その出てきた資源を多々組み合わせる。その組み立てる人材がだれだれでおるか。既存の私たちが知っている人じゃなくて、埋もれている方々に光を当てる。その営みをすれば、私はできると思うんですね。そうすれば、まだまだ百三十万の観光客はその魅力に引かれて、五十万は少なくとも上積みするでしょうし、二百万は夢ではない。当然、その営みの中には、食材をつくる農業者も意欲を持って、大石課長が心配するような農家は減ってくる。整備された圃場も生きてくる。そういうふうな好循環が繰り返されるというふうに理解をいたしておりますが、どうでしょうかね、農林課長。何か見解ございませんか。 ◎農林課長(大石健次郎君)  今、川上議員から得々と地元学の話を聞いておるわけですけども、実は我々としましても、やはり地域における固有の文化、また伝統行事があったわけですけれども、今、すたれて、ほとんどないというのが実態でございます。ただ、その中で、やはり議員さんが言われますように、それをだれが調査するかとなった場合に、やはりだれか地元にお願いして調査しなければ、本当の昔のそういった行事というのが、もう全然すたれて何もわからないような状況になろうかと思いますので、やはりその点については、だれかが地元にお願いして、そして昔こういう行事があった、こういう食材があったというのを、やはり記録にまとめんことには、ただここで幾ら協議してでも、それはもうこの協議の場は終わってしまうというふうな気持ちを私は持っております。 ◆十六番(川上茂次君)  課長、お断りしますがね、協議じゃない。協議じゃないんですよ、きょうの場合は。協議しているわけじゃない、議論しているんです。協議は別室で実践するかしないかの場合でやってください。きょうは意見の開陳ですから。 それでね、やはりその発想から入るなら、私はできないと思うんです。お願いするじゃなくて、そこに住んでおる人間が、自分のふるさとに対してどうするかの行為ですから、頼まれてするものじゃない。自発的なセルフスターターとしての活動なんですよ。みずからが動く。ただ、ちょっときっかけづくりはやっぱり行政が今の平戸の場合はしてもらわなければ、住民みずからなかなかスターターとして成り得ないところがあるから、行政のお手伝いはどうですかということを言いたいんですよ。だから今までようなアンケートのとり方とかではない。距離があるから、住民と。今、共同参画という仕組み、あるいは共同システムという言葉があるように、パートナーシップとして、同じ目線で同じ高さからやっぱり行動するような仕組み。それをどうするかがやっぱり私たちの課題じゃないんですかね。今までのように行政が住民にお願いするというシステムじゃない。そこから入れば恐らく失敗するでしょう、完全に。 ここでるる言ってもそれじゃ協議にならんでしょうから、いろんなもう既に走っているところが全国にはありますからね、市長がおっしゃったとおり。そういうふうなところから情報をいただいたり、できれば、金、暇かけにゃいかんでしょうから、職員の方でも関心のある住民でも送り込んで、あるいはそういうふうな方々を前回の中山掛川の課長のように呼んでいただいて、ともどもに啓発し合うような環境をつくっていただけませんか。その点は助役さん、いかがですかね。 ◎助役(田中正之君)  ちょっと地元学問題、質問の書いてあるのを読ませていただきました。今またこれと違ったところの中の地元学の内容をずっとお話をしていただきました。私は今までこの中で地元学とは、掛川学こそ地元学であると、ここに書いてある、川上議員さんのあれに。そういうことで中山課長さんの中の話の中で、お国自慢づくりをすることが地元学ですよと。そういうことで三しか文化というものを一応やるべきだと。そういうことで、このようなものを継承して、そしてつくっていくというのが大切なんだという話をちょっとされました。 こういうことであれば、今まで平戸のよさというのは何かと言いますというと、やはり歴史そのものだ。その歴史を生かしていくのが、やはり平戸の最大のまちづくりであろうと、こういうふうに思ったんですね。それで、歴史を生かしたまちづくりビジョンの報告書をちょっと私も今回また再度読ませていただいたんですけれども、その中にはやはりそういうことが四つばかりいろいろ書いてございます。そういうことだろうというふうに思っておりましたところ、これも当然そうだけれども、さらに地域に本当に根差した、いわゆる自分たちの地域を誇れる、そういうものから入っていかにゃいかんということ。自分たちが本当に楽しまなければ、よその人も楽しまないんだから、まずそこから入るべきなんだ、こういう話を今ちょっと、確かにそうだなと。事実そう思っております。 そういうことで、今話の中からも、人々が集まってきて、そしてその中で心を通わせて、そういうことの中から、そういうものが生まれてくるんだということで、川上議員さん、いつも言われるような綾町の郷田さんですか、「結の心」というのを盛んに言っているんですけど、やっぱりこういう心を持つことによって、やっぱりしていくのかなと、こういうふうに思います。 川上議員さんの今おっしゃっているのは、コミュニティービジネスという問題がちょっと出てきているようですけれども、確かにこの辺の問題で、例えば、うちの方で今度、EM菌をしましたですね。予算をちょっと補正したと思うんですけれども。あれもただ単に今までは部落の方からいっちょ買ってくれろということで、それじゃということで補正予算つけました。しかし、これもそれをただつくるだけじゃなくて、地元の人たちがこれを生かして、例えば、ただ機械買うて、あと材料をちょっとやっておりますけれども、まあ十カ月なら十カ月間、一年間なら一年間、材料をしてつくって、あとはそれを自分たちの生きがいというものにつなげていくと。そういうものもやっぱりコミュニティービジネスのあれにつながっていくのかなと。そういうような感じがしたりして聞いとったんですね。 この前も都市計画の都市建設課の方でキャラバン隊というのがあっていましたけれども、その中に私も一日ちょっと参加させていただいたんですが、最初の方はちょっとどういうものかなと思ったりしておりましたけれども、やはり自分たちでまちを歩いてみて、そしていいところをそれぞれあるわけですね。私たちがこう聞いてみますと、そがんことの何のでくるもんやという意味もあるんですけれども、聞いてみるというと、なかなかなという部分もありましてね、そういうことで、この人たちは本当に楽しんで、どういうふうにしていこうかなというふうにやっていましたからですね。こういうことで私は今回、コミュニティービジネスというのも、何かきのう聞いてみますというと、三十人ぐらい市の方からも行ったということを聞いておりますから。そういうことで私もいっちょその辺をもう少し勉強させていただきたいと思っております。 この問題については、やはり市が結局、立ち入る以前でも、またNPOだけでもできない部分があると思いますから、そういうものも含めて、どうしていったがいいのか。そうすることによって活性化していけば幸いだというふうに思いますので、努力させていただきたいというふうに思います。 ◆十六番(川上茂次君)  ありがとうございました。助役の方から踏み込んだ答弁をいただきましたので。確かに吉本さんでも、宮城の方に結城登美雄さんという人がおって、やっぱり北の方からは結城登美雄さんという人が、地元学を唱えるし、南の方からは水俣の課長が唱えているわけですが、そのモデルは、やっぱり郷田實さんですもんね。何年か前に助役さんと一緒に行きましたが、夜逃げの綾を麗しい綾につくりかえた郷田實学をこの二人は学んで、そしてそこから「結」の心を再現する営みは、やっぱり「結」の心で、「もやい」の中で育った、その土着のそこにしかないと。そこに何かの原点があるはずだと。それで、やっぱり郷田實さんがバイブルらしいですよ、原点らしいですよ。この地元学の。 そういう意味で郷田實さんの「結」の話が出ましたので、これはうれしかったわけですが、私はやっぱりその町並みの調査をしている西先生の、あの方々が風と思うんですよね。大きな風。あの方々がやっぱり専門家の立場で来る。そして今助役さんもおっしゃいましたが、我々から見れば何のそがんことが、この建物がと思っても、やっぱり彼らが見れば非常に稀少価値があり、麗しいものである。そこがやっぱり風の方々がチェックしてくれる。 我々は、とかく見落とし的な、その風をどのように受けるか。風は夢を含んで来るわけですから、期待を持って来るわけですから、その風を受ける力をつくるのも一つの地元学という取り組みじゃないかなというふうに思うんですね。今まではやっぱり風じゃない、全くある企業に預けて企画をさせとった。だから、どこに行っても文言こそ違え、地名こそ違え、同じものがあった。しかし、それをつくっても、人は集まらない、地元は経済負担が増すばかりというような構図があったんじゃないかなと。そうすると、オンリーワンのものしかできないような時代が来るんじゃないかなというふうに思うもんですから、こういうふうな形の中で、ハード的なものもソフト的なものもやってもらうことができればねと思います。 コミュニティービジネスについては、もう既に助役の方からあったんですが、これ非常に数年前からNPOを中心に動いているようですね。今、全国で八千ぐらいのNPOがあるそうですが、長崎県でもかなりな数がふえたようですけど、うちで言うならば、やっぱりクラスターさんが第一番目に、恐らく認証を受けたでしょうし、クラスターの津吉のあそこなんか、もう既に大きなコミュニティービジネスを実践しているし、ただ法人化した方がやっぱりしやすい。いわゆる認知されますからね、法人格として。民間の小さなグループじゃなかなか契約を結ばれないし、認知されにくいというところがあるんですけど、やっぱり今からはそういうふうな形で法人格を持たせながら、自信と誇りと生きがいと、そして地域貢献をさせるような指導助言をするのもやっぱり行政じゃないかな。 余り先に進みますと干渉になりますから、だめでしょうけれども、やはり背中を押す、頑張れよと、最悪の場合には我々がおるぞと。自信持ってやれよと背中をぽんとたたいてくれるような存在が行政であってもらいたい。こういうふうな人的な方々がやる行為に対して認知する力、認知をしてもらうのが、やっぱり行政の役目と思いますので、そういうふうなものを今後取り上げていただくならと思うんですね。 それじゃ最後に、市長。助役の方からも御答弁いただきましたが、今後、その生涯学習の中で、全庁的にこういうふうなものはできるところから取り上げていただくという形で理解させていただいていいですか。 ◎市長(白浜信君)  私はこの質問が出る前から生涯学習の中で、今おっしゃったような話。というのは、さっきもちょっと出ましたが、そういう地域のそれぞれの行事、あるいは昔からの料理がある。そういうものの掘り起こしといいましょうか、どういうものがあったかというのも、一応いろいろと一回調査してみて、消えているものがあるのか、現在残っているのか、そういうことも含めて生涯学習の中で、それぞれの地域の中で行事がどういうものがあったかということを地域の皆さんもひとつ昔を振りかえって、現在も続いているもの、あるいは消えたもの、そういうことを掘り起こすことも必要じゃないかということは考えとったわけでございまして、そういうことも一回、全市内を調査することも一つの方法であり、そこの中でどういうふうな、地域で何を大切にしていくのかということも理解できるんではないかということも考えていますから、そうした中でやっていくことも必要だろうというふうに思います。 それから、先ほど観光面とか、いろいろ農業面もございましたけれども、やはり神社もこれだけたくさんあり、お寺もたくさん、教会もございます。それについて、いわれというのは、皆さんよく知っているのか、知っていない方もいると思いますから、興味持った人は、ある人は神社ばっかり写真撮っておる人がおりまして、そういう神社を回るということも必要だろうし、そういうことから、そういったマップをつくるとか、いろいろそういう方法はあると思うんですね。まずそういうことをやっぱり地域の皆様が地元の皆さんがどういうふうに理解をするか。お互いが理解して、人に説明する体制ができるか。それが一つのいわゆる地域学に、平戸学といいましょうか、そういうものにつながっていくんじゃないかというふうに、それと同時に生涯学習にもつながっていくんじゃないかというふうに理解をいたします。 ◆十六番(川上茂次君)  市長の方から総括的な見解をいただきましたが、各課皆さん方は、それぞれの業務がありながら、何でこんなものをという気持ちがあるかもしれませんが、やっぱり今までの皆さん方の仕事と住民とのかかわりというシステムじゃない。少し変わった動きが出てきたということだけは認識してもらいたいと思います。 さっき農林課長の方から話がありましたが、任せるとか委託するとか、頼むという感覚じゃなくて、同じパートナーシップとして、同じ高さでやっていこうというものですから、上も下もない。脇におるという感じですかな。脇におって話し合うという感じになると思うんですよ。だから、どこの地区がどうであれ、そこに入るときには、皆さん方の何人かも入っていただくことができるでしょうし、そして任せっ放しでもない、頼みっ放しでもない。一緒にその地域地域が汗をかく。 だから、そういうふうな風土というか、醸成はまだ地域の方々もないと思いますから、ないとは失礼ですが、やっぱりそういう形の中で生涯学習なり公民館活動なり、いろんな中から、こういうふうな仕組みもあるんだよということを啓発していただく。そしてある時期が来れば、一緒に老いも若きも元気な人は一緒になって、その地域を一日二日回っていって探検する。そういうふうな営みが、今後できていただければと思うんですね。総務課長、一点いかがですか、何か見解があれば。 ◎総務課長(尼崎利幸君)  ただいま川上議員さんのお話をずっとこう聞いておりまして、何かこれ個人的な、総務という立場じゃなくて、一個人として、市民として、昔を思い出したような気がいたしております。といいますのは、我々の時代というのは、やはり隣近所も含めまして非常に仲もよかったし、いろんな情報も共有していた。ところが、今の時代というのは、そういうものがもう希薄になってしまっておる。そこが原点になっているのかなというような感じを持ちました。ですから、非常にそういうものがなくなっておりまして、何かお互いにぎくしゃくしている世の中、それをもう一回見直していく。そういう大事な時期といいますか、もう遅いかもしれませんが、何かそういうふうな感じを、感想を持たせていただきました。ありがとうございました。 ◆十六番(川上茂次君)  まさにそのとおりと思います。三十年、四十年前までは、非常に地域のコミュニティーがあった。富む人も富まざる人もいろんな方々が仲よく支え合った。さっき助役がおっしゃったように、「結」なり「もやい」なり「かせ」があった。昔、戦中まではどこどこにも軍人だとか役員だとかいって、田植えの場合に出兵した方々に対しては、行ってない銃後の守りについた在郷の方々が優先して田植えをの日を決めていた。あるいは村の役員をすれば、いろんなお世話をして、自分のことができないから、役員だと近所、その日だけは絶対個人の田植えはしちゃいかん。その人のを優先して応援するとか、病人がおったときでも、今のような介護制度とか看病制度がなかったから、やはりその日だけは申し込んだ人の田植えなんかを優先する。自分のことはさておいてやるという「結」があった。それがあったから、地域が支え合って、いろんな犯罪もなければ不良少年も出なかった。 縁はあけっ放しで三百六十五日、雨戸は閉めなくても泥棒もなかった。あれば村八分という仕組みがあって、ちょっとペナルティーをやっていた。今ちょっと違反でしょうけど。そういうふうな中で、一つの集落が形成されていた。それが忘れられた。それはやっぱり金銭至上主義というか、物至上主義の社会だと、こう言われているんですが、それがやっぱり誤った日本の国をつくったということであって、またもう一回原点に返ろうという営みと思うんですね。だから、現代版の高度経済成長の果てにたどり着いた豊かな物もすべてがありふれたこの時代の中の新しいコミュニティーをもう一回構築する仕組みの原点探しというふうにとらえてもらうなら私はベターと思うんです。それ以外何もないと思います。そういう形で、それぞれの担当責任者の方々のコメントいただきましたので、きょうの質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○副議長(山内清二君)  次は、十五番篠崎郁雄議員。
    ◆十五番(篠崎郁雄君) 登壇 おはようございます。十六番議員が大変すばらしい質問をいたされましたので、私はごく単純な質問をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。 朝夕涼しくなったとはいえ、残暑厳しい中、行政の皆様におかれましては、市政発展のため頑張っていただいておりますことに対しまして、心から感謝申し上げる次第でございます。 さて、私は四件通告をいたしておりますので、順序に従いまして質問をいたします。 まず、観光行政でありますが、崎方公園整備事業で六千万円の予算が組まれております。公園内に駐車場をつくるための道路を含めたものであったと思います。その後、どのように検討なされたのか。実施計画をお示しいただきたい。 公園整備に伴い、崎方町役員で話し合った結果、将来のため、次のように要望する次第であります。 崎方公園は、都市公園としては敷地が狭い方であり、現在の駐車場で十分事足りていると思います。遠見の駐車場から公園に下る人より町から公園に上る人がはるかに多いことを知っておいていただきたいと思います。わずかな人の便利さのために、大切な自然を壊さないでほしいと思います。自然の大切さが求められている今日、自然を生かした憩いの場所の公園づくりを望むものであります。私たち崎方町民といたしましても、公園の美化のため、ともに頑張っているところであります。春は桜、ツツジが咲き乱れますが、その後は緑だけの公園となります。寂しさを感じます。秋に赤いもみじのひときわ目立った公園ができるならば、平戸随一の都市公園となるのではないでしょうか。秋でも楽しめる公園にしたいものです。観光課長のセンスある御答弁をいただきたいと思います。 各箇所についての質問は、自席より行います。 次に、水産行政でありますが、沿岸漁業の不振が続き、その上、海藻が消滅していく中、新聞紙上によりますと、いそ焼け対策に国が動きはじめた。水産庁は、藻場そのものをもとの状態に戻すことで、漁場の改善を図る環境再生型事業、海の森づくりを本格的に計画しているようであります。 平戸市においても、平成五年度以降、いろいろの対策がなされ、平成七年から十一年度まで五年間で県の単独事業によっていそ焼けの予防対策事業が実施されてきているが、今回の海の森づくりは、来年度予算の概算要求に藻場復旧などの漁場環境創生の補助事業に約百九十億円を計上しているようでありますが、その事業内容と本市における今後の計画をお示しいただきたい。 次に、建設行政でありますが、平戸市において、市民経営のアパートもかなりふえてまいりましたが、もろもろの事情もあり、まだまだ市営住宅に頼らざるを得ない人たちがいるのですが、本市の住宅はかなり老朽化した建物が多いように見受けられます。市民の皆さんが快適な生活を送るため、市としても努力を続けていかなければなりません。 そこで、耐用年数が過ぎた住宅は、平成十四年度現在で何棟あるのか、お知らせいただきたい。 また、高齢者社会の今日、老人世帯も増加してまいりましたので、バリアフリー化の住宅も必要になってまいりましたが、本市としてのその住宅建設の計画はないものか、お尋ねをいたします。 次に、崎方町のがけ崩れがあり、修復した後に花壇を県より設置していただきましたが、その花壇には、サツキが植えてありますが、雑草の方が大きく育ち、ほとんどサツキは見えておりません。ただただ雑草のみが醜く見えております。観光客が一番通る道下でもあり、まちから見上げても目につくところであります。景観上よくありません。私たちの手で清掃するにしてもフェンスが張ってあり、中に入ることもできません。また、高いがけでもありますし、フェンスを乗り越えて作業をするには危険を伴いますので、市より県に陳情をしていただき、よい方法を探っていただければ幸いだと思います。一日も早い御配慮のほどをお願い申し上げます。 次に、教育行政でありますが、市町村への教育任命委譲と少人数学級についてお尋ねをいたします。 いじめや不登校、低年齢化する少年非行や学級崩壊など、教育界が抱える問題が積み残されたまま教育改革の年を迎えているように見受けられます。これらの諸問題の打開策の一つとして、中央教育審議会の答申に基づき、公立義務教育学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律が改正され、平成十三年度から学校の弾力的編制が認められたと聞き及んでおります。 平成十四年、少人数学級の構想を打ち出した茨城県総和町、千葉県浦安市、長野県小海町などは、現行法では市町村独自の定数を決めることができないと県教委から歯どめがかかり、断念したとのことであります。しかし、独自に少人数学級を実現させた埼玉県志木市は、本年度、小学校低学年で二十五人学級を導入した。現場教員や保護者からは好評が多いそうであります。しかし県教委は、財政面支援はせず、市の負担として特例として導入を認めたとのことであるようです。 本市では、児童数の減少により、学校によっては自然と少人数学級がふえてくると思われますが、本市の実態と今後の計画について、お尋ねをいたします。 あとは自席より再質問を行いますので、議長の方でよろしく取り計らいのほどお願い申し上げます。 ◎市長(白浜信君) 登壇 それでは、篠崎議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。 まず、水産行政にかかわるいそ焼け対策と海の森についてでございますけれども、沿岸域の藻場は魚介類の産卵場、あるいは稚魚、稚貝類の育成の場であると同時に、二酸化炭素を吸収したり、窒素や燐を固定し、水質を浄化するなどの環境保全からも、極めて重要な役割があると言われております。しかし、全国的な事例もあるとおり、平戸市におきましても、平成五年ごろから、一部の海域で、藻場の減少が確認され、これまでにもさまざまな対策を講じてまいりました。食害動物の徹底駆除は継続して実施された海域では、回復傾向も確認されておりますけれども、地球的規模で進行する温暖化に伴う草食性魚類による食害の影響によって、まだ回復に至ってない海域もあるようでございます。 そういうことから、水産庁は、藻場をもとの状態に戻すということで、漁場の改善を図る環境再生型事業として、海の森づくりを計画し、平成十五年度の概算要求にも藻場復旧のための予算を要求していると聞いております。また、県におきましても、本年度より新たに海の森造成事業をスタートし、国、県が一体となった藻場の回復策に取り組んでいるようであります。 本市におきましては、これらの事業を有効に活用し、沿岸域における藻場の状況を詳細に確認するための調査とあわせて、今年度事業として県に対し海の森造成事業の採択を要望しているところでございます。 今後ともいそ焼けにつきましては、藻場の推移を見ながら、着生基盤の整備を図り、有効な藻場の回復に向けた対策を講じてまいりたいと考えております。 詳細については、水産課長より答弁させます。 次に、建設行政でありますが、耐用年数を超えた市営住宅の現状についてお答えをいたします。 昭和二十六年度から建設を進めてきた市営住宅のうち、耐用年数を経過している住宅は、木造住宅で十団地の八十八戸ございます。また中の原住宅のような準耐火構造の住宅は五団地の百六十九戸が耐用年数を超えております。住宅全体では十五団地、二百五十七戸、つまり六〇%が老朽化いたしております。 このような耐久年数を超えた住宅につきましては、全般的な住宅再生を図る必要があると考えております。特に四人に一人が高齢者という時代が到来しておりまして、高齢者問題は真剣に取り組むべきテーマでありますので、バリアフリー住宅の実現は、社会の要請として積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 具体的な住宅再生スケジュールでございますが、平成十五年から十六年度までに、二十二戸を新たに建設いたしたいと考えております。うち八戸は高齢者向けのバリアフリー住宅として建設を予定いたしておりますが、あわせて耐用年数を経過し老朽化した住宅の払い下げや用途廃止も盛り込んだ住宅政策を順次進めていく予定にいたしております。 崎方町の急傾斜地の花壇については建設課長より、観光行政については観光商工課長より、教育行政については教育長よりそれぞれ答弁させます。よろしくお願いいたします。 以上であります。 ◎教育長(出口壽徳君)  教育行政についてお答えいたします。 今回の教育改革は、子供たち一人一人の個性を尊重し、ゆとりの中でみずから学び考える力や、豊かな人間性などの生きる力をはぐくむことが最も重要であるという考えに基づいて行われ、それに伴い、学校現場、家庭、地域社会、行政において、さまざまな改革を実施しているところであります。 本年一月に、文部科学省より出されました確かな学力の向上のための二〇〇二アピール「学びのすすめ」では、心の教育の充実と確かな学力の向上を今回の教育改革の特に重要なポイントとし、指導に当たっての方策が示されました。その一つは、きめ細かな指導で、基礎基本やみずから学び、みずから考える力を身につけるであり、少人数指導や習熟度別学習などを取り入れ、基礎基本の確実な定着に努めております。 議員の言われるとおり、これまでの四十人学級での教師一人による一斉指導では、きめ細かな指導の実現は容易ではありません。本市では、児童・生徒数三十人以上の学級を保有する学校は、小学校四校、中学校四校あります。そこで国費や県費によって少人数加配、複式支援加配、緊急雇用対策事業による非常勤講師を合計二十一名導入し、ティーム・ティーチングや少人数指導、習熟度別学習など、きめ細かな指導を実施し、確かな学力の向上を目指しております。 ちなみに、義務教育の学級定員は四十人というのが国の標準であり、特例として児童・生徒の実態を考慮して、特に必要があると認める場合には、都道府県は国の定める標準を下回る人数を学級編制の基準として定めることができるとなっております。よって市町村が都道府県の認可を得られれば、少人数学級が実現するわけです。現実には小学校低学年において、三十人ないし三十五人学級が実現している地域もあります。長崎県でも緊急地域雇用創出特別交付金事業として、小学校一年生で児童数三十人以上の学級を保有する学校を対象に、非常勤職員を配置しております。しかし、全体的には教育の機会均等が失われることや標準を乱すなど、課題も多く、国や県の加配や非常勤講師の制度を活用しているのが現状であります。 こうした状況の中、茨城県の総和町では、二十八人学級を目指し、町で独自に三十九人の非常勤講師を採用して、少人数学級を実現させているそうです。ただし、非常勤講師の給与一億二千万円は町で全額負担していると聞いております。本市の場合、児童数の減少が年々進んでおり、児童数が二十人未満の学級を保有する学校が、小・中学校で二十校、複式学級を保有する学校も九校になっております。 このような状況を総合的に考えて、現段階では少人数学級及びそのための教諭や非常勤講師の本市独自での雇用は計画しておりません。本市の場合、複式と児童数減少によって生じる課題も多く、学校や地域の実態に応じて対策を講じているところであります。 以上でございます。 ◎観光商工課長(松山久與君)  崎方公園整備事業につきまして、お答えいたします。 崎方公園の整備計画につきましては、亀岡公園整備に続き、本市を代表する都市公園として、市街地を一望できる風光明媚な公園として親しまれていることから、平成十六年度までの三カ年間で、概算事業費二億円を振興計画に計上いたしているところでございます。今年度におきましては、六千万円を予算計上いたしておりまして、公園内に駐車場をつくるための道路を含めた計画となっておりましたが、今年三月議会の産業建設委員会におきまして、崎方公園の駐車場計画予定地へのアクセスとして、市道遠見二号線からゲートボール場までの現地視察をしていただいたところでございます。その中で、計画に無理があるではないかとの御指摘をいただきましたことから、その後、実地測量を行い、二案ほど道路計画を立てて検討を重ねてまいりました。しかしながら、高低差があるため、道路勾配を一八%から二〇%の急勾配で設定しなければならず、道路構造規格上も無理がありますので、変更内容について、今議会の産業建設委員会において御論議をお願いし、公園整備後、現在の遠見駐車場の利用状況を見きわめながら、今後におきまして検討してまいりたいと考えております。 議員御指摘のように、崎方公園の面積は二・五ヘクタールであり、亀岡公園の四分の一程度しかありませんが、市街地から身近に利用できる観光ルート上にあり、異国情緒漂う公園であることから散策に適しており、観光客を初め、市民が平戸らしさを体感できるすばらしい公園であると考えております。 整備計画といたしましては、現在の遊具広場を芝生広場とし、ゲートボール場を遊具広場に変更し、眺望がきくメリットを生かしながら、公園の活用を高めてまいりたいと考えております。 また、崎方地区の役員を中心とした市民のボランティアによりまして、四季折々の花が楽しめるように、平戸ツツジやアジサイ、もみじ等が植えられ、愛着を持った手づくりの公園整備に御協力をいただいております。感謝申し上げる次第でございます。今後とも地元の皆さんと十分意見調整を図りながら整備を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ◎建設課長(三村俊作君)  それでは、崎方町急傾斜地に設置した花壇の管理についての御質問にお答えいたします。 この事業は、市が災害復旧を施した斜面を、景観保護のために、彩り斜面創生事業として、平成七年度より九年度までの三カ年、県の単独事業として施工したものであります。急傾斜地の構造は、安全性を重視した設計方針をとっておりまして、コンクリート構造物であるため、景観を阻害している要因となっておりますが、そのために崎方町の皆さんより、緑化ができないかとの要望がございまして、多くの観光客の目に触れる場所でもあるため、本市としましては、緑の保全創生を積極的に推進する必要があり、県とも協議いたしまして、彩り斜面事業として、現在の緑化工事をお願いしたものであります。ツタ植栽工としてのフジは成長しておりますが、サツキの植栽箇所には雑草が茂っているため、かわりの植栽ができないか、県と協議していたところでございます。 維持管理につきましては、県とも協議をしておりますが、斜面施設は市の管理工作物であるため、花壇についても一括して市で管理できないかという申し入れがあっております。しかしながら、今後の管理協定については協議していきますけれども、現在の植栽入れかえ、また除草作業については、田平土木事務所として予算要求を行うようお願いをしているところでございます。 以上でございます。 ◆十五番(篠崎郁雄君)  それでは、再質問をさせていただきます。できるだけ再質問は減らしていきたいと思いますけれども、どうしてもしなければならないとだけやっていきたいと思います。 まず、観光の方からお願いしますが、今、駐車場兼道路の問題で、勾配がきついということで、考えて見直しを含めた議論を今からしていくということでございます。先ほども冒頭で私が申し上げましたように、何せ崎方公園は、ああいうふうな小さな公園でありますし、もし駐車場があの公園内のど真ん中にでんと、どのぐらいの大きさの駐車場になるか知りませんが、それをやられますと、せっかくの公園が丸つぶれでありまして、あれを将来、子供たちに譲っていくということになりますと、後でいろいろと問題が起きるんではないかと、このように私たちは感じるものであります。 できるならば、芝生のある広場、何もない芝生だけの広場も必要ではないかと。平戸にはそういう公園が一つもありません。おかげでそこの交流広場に、ああいう芝生を敷いていただきまして、そのために保育園の子供たちがあそこではだしで遊んでいる光景もたまたま見受けられます。ほかに子供たちがそういうふうにして遊ぶような公園がありません。そうすれば、崎方公園の広場も、やはりそういう考え方の中で、一つぐらいは何もない広場があってもいいんじゃないかと。木があって木陰があって、そこで遊んでは一休みする。また、お弁当持ってきては木陰で憩いながらもろもろの話をし合う、そういうふうな場所があっていいんじゃないかなと、こう思うんですね。 私はライフカントリーをつくるときに、そういう公園が、公園というよりは、そういう広場が少しでもいいからつくれないかなということで、話をしたことがございますけれども、とうとう今のようなスポーツだけの中心のスポーツ公園になってしまっておりますので、崎方公園だけでもそういうふうな園児が遊べるような公園づくりも考えていただきたい。このように思います。 現在のゲートボール場を遊具施設にしたいと、こういうことでございますが、どのような遊具をするのか。その広場を全部使うのか、一部使うのか。その辺の御説明をお願いしたいと思います。 ◎観光商工課長(松山久與君)  一応、現在、計画をいたしております内容といたしましては、その現在のゲートボール場を全面使うということは考えておりません。崎方公園の自然と地形を生かして、そしてコンビネーション遊具を配置をしたいというふうに考えております。さらに、就学前の児童、それから小学校の児童を対象としたエリアということで、その遊具についても分けまして、大人も楽しめるような簡単な健康遊具も設置をしてはどうかというふうに考えているところでございます。 ◆十五番(篠崎郁雄君)  大変すばらしい遊具ができるんじゃないかと、楽しみにしております。できますれば、ゲートボールも必要ですけれども、今、ゲートボール場は、余り使ってないような気がするんです。私も散歩でよく天満宮には上ります。また私はこの崎方町の役員で天満宮の主事をさせられておりまして、天満宮に対しての総責任者でありますので、特にそういう方面もありまして、よく公園には上って、いろいろと私なりの考えをしていることもあるんですけれども、もしゲートボールはあちこちにありますのでね、もしゲートボール、どういう協会でやっているのかどうか、そこの辺はよく知りませんが、前は旗松亭さんが中心となった一つの会員がやっていたようでございますが、もしそこをもう使用しないということで話し合いがつけられるならば、やはり子供の遊具をもう少し多くして、そして子供の遊べる場所を、楽しく遊べる場所をつくっていただきたい。このように思います。 御存じのように、ゲートボール場と、それから下の今遊具施設が少しあります。それと崎方は、二つの公園がありますので、一つの場所に集中してそういうものをつくっていただけるならば幸いだと、このように思います。 今現在、そういう遊具施設が平戸には、もうはっきり言うてありません。ブランコ、滑り台、ちょっとしたものだけであります。だから、ほとんどの小さい子供さんお持ちの平戸の家庭の御婦人方は、田平に行くんです。だから田平で子供たちを遊ばせる。また鹿町に行って、鹿町のツツジ公園のところにいろいろとできておりますので、そこまで行く人もおります。できれば、平戸の人は平戸の公園で楽しく子供たちを遊ばせるような公園も一つぐらいは必要じゃないか、このように思いますので、私たちは全部自然にせろとは言いません。課長が答弁しましたように、自然を生かしたすばらしい公園づくりをしてもらいたい。そこの中で、下の公園は、やはりいろいろ余りつくってほしくない。やはりできれば芝生の公園でやっておいていただくならば幸いだと、このように思います。 それから、いろいろと天満宮の施設について考えているようでございますが、今年度の事業として、どういう施設をやるのか。それから、どうせ今年度だけではできないと思いますので、来年度までかぶってくるんじゃないかと思いますが、来年度はどういうふうな考え方を持っているのか、その点、よろしくお願いしたいと思います。 ◎観光商工課長(松山久與君)  今年度の一応事業計画予定でございますが、一つ目には、現在ありますザビエル記念碑、ここの整備を行いたいというふうに考えております。整備の内容といたしましては、今の敷地を最大限に有効活用したいという思いから、面積的に最大限活用できるような整備をするということで、中身は、ザビエルの保護区にちなんで、スペイン風庭園様式を取り入れた異国風広場というふうにいたしまして、メーンにザビエル記念碑を建てかえてはどうかというふうに今考えております。 それから、先ほど申しました遊具広場、これを今年度計画をいたしたいというふうに考えております。さらに現在、ちょうど議員が御指摘されました下の段と上の段にトイレが二つございますが、このトイレが上のトイレは特に老朽化もひどいということでありますし、下のトイレもバリアフリーにもなっていないということもございますので、今回の整備によりまして、二つを一つにしてバリアフリーに対応したトイレを新築をしたい。そして現在ある場所から少し引っ込んだ市街地から見えないような場所に配置ができないかということで、検討いたしておるところでございます。 それから、来年以降につきましてはですね、先ほどから議員さんからも芝生広場のお話がございましたが、現在ある遊具広場、ここの部分を芝生広場ということで、来年度整備をしたい。それから、現在、崎方町の公会堂跡地、ここがそのままになっておりますので、ここも地元の皆さんと協議をして、展望広場として公園内に取り入れて整備を図ったらどうかというふうに考えております。さらに、三月議会でいろいろ御議論いただきました旧民芸広場跡地ですね。ここを公園化をするということで、この土地も今申しました崎方の公会堂跡地も公園区域にまだ入っておりませんので、今年度に公園区域内に入れる手続をとって、来年度で整備を進めたいと、このように考えいるところでございます。 ◆十五番(篠崎郁雄君)  ザビエルの件ですが、これは協会なんかとは関係ないんですか。協会のどういう形であそこにつくったかは、私もよく知りませんが、恐らく市と協会とが話し合ってつくり上げた記念碑じゃないかなと、こう思いますので、市だけの考え方ではできないんじゃないかと思いますが、その点どうでしょうか。 ◎観光商工課長(松山久與君)  私たちも施設がどのような形でつくられたかということで、いろいろ調査をいたしました。正直申しまして、どなたが建てたかというのが定かでなくて、議員さんが御指摘のように、協会の関係者ともお話をしたがいいという判断で、協会の神父様の方にお話に行かせていただきまして、そして現在私どもが計画している内容についてお示しをして、協議をさせていただいたところです。神父様といたしましても、大変ありがたい話だということで、ぜひそういう方向で進めてほしいということでお話をいただいております。 以上でございます。 ◆十五番(篠崎郁雄君)  それは大変いいことで、ぜひやっていただきたいと思いますが、あそこは今、ザビエル記念碑は、ちょうど広場の中央にあるんですよね。だから向こうの後ろ側が何も利用できてない。これはもう前々からもったいないなと、何かをつくるにしても、花壇をつくるにしても陰になってしまって、何も利用価値がない。だから、この前、公園係長とちょっと話したことがあるんですが、後ろの方に下げてつくりたいなという気持ちがあると、こういうふうなことをお聞きしましたけれども、その点、どのようになりますか。 ◎観光商工課長(松山久與君)  議員さん御指摘のように、一応有効活用が今現在できてないということから、今回の整備では、有効活用を全面的に図るということで、あれをもっと広げまして、一番奥にザビエルの記念碑を建てかえたいということで計画をいたしております。 ◆十五番(篠崎郁雄君)  わかりました。できますれば、そのようなことですばらしい公園づくりを目指していただきたいと思います。 それから崎方町旧公会堂が、今、壊しまして、公会堂を新しくというが、もう随分なりますけれど、下の方に建てておりまして、あれ御存じのように、草原になっておりまして、雑草がいっぱい生えております。私たちもそこを清掃したりもやるんですけれども、あのままではせっかくの天満宮の公園が、あそこで壊されているような気がしてなりません。崎方町といたしましても、役員会でいろいろ話し合いをしまして、市の方でひとつ買うというか、崎方が市の方にお願いするということで、公園づくりをあそこはしていただきたい。なかなか今、財政的にきついとは思いますけれども、せっかくずっと整備をしていく、あそこだけ残っていくということは、大変せっかくの公園が全般的に考えても、もったいないというような気がしますので、あそこはぜひ崎方町の総代とも話し合って、大体そういうふうな気持ちでおりますので、できるだけ早くあそこを公園化していただきたいと要望しておきます。 それから、お部屋の坂の公園化をしようとしているところ、私も時々あそこを通りまして、今、雑木を切って、竹だけを残してすっきりしております。大変すばらしい景観でありますけど、あそこを公園化すると。そして崎方公園とつなげていこうという構想があるようですが、あそこはもともと今、課長が言いましたように、民芸、いろいろ焼き物とかなんとかをあそこで焼いて、観光客に見てもらおうというのが目的で、あそこは市が土地を購入したところでございますが、それが実行されなく今まできておりまして、それを今度は公園化するということでありますが、普通、公園というところは、見晴らしのいい場所、展望ができる場所を見つけて公園にするのが大体普通の常識ですが、あそこはどっちかというと、囲まれてしまって、ある木を伐採すれば、ある程度の見晴らしはよくなりますが、あそこを公園化して、果たしてそれだけの価値があるのかなという考え方もありますが、その点いかがでしょう。 ◎観光商工課長(松山久與君)  一応、私どもといたしましては、先ほど議員さんからお話がございました崎方公園の跡地と、この民芸村跡地を一体的に公園化をいたしまして、そしてできればここを和風庭園風な整備を図ってまいりたいと。現在ある地形を生かして公園化をしていきたいというふうに考えておるところでございます。 ◆十五番(篠崎郁雄君)  あそこをほかんとに利用するということも、なかなか難しいです。私は、あそこに何か美術館か何か、仮にいい美術を寄附してくれる人がおるならば、あそこあたりに建てるなら非常にいいなというふうな考え方もありましたが、なかなかそういう人もおりませんし、また松浦史料館には、多くの史料がいっぱいまだ詰まっておるようで、なかなか松浦史料館も狭いもんですから、展示をするにしても全部をずっと展示していくというのは無理なような話もあります。話し合いができれば、松浦史料館に貸して、そういう資料もそこにするならば、また違った利用価値もあるかなと、こういうふうに私は前から考えておりましたけれども、その点、御協議の上で公園化するということだと思いますが、今後、もし公園化していくということになれば、あそこは最近、蛍が出るんですよ。だから、松浦さんの方から来ているのか、どこから来ているのか、私はよく知りませんが、これは前、北川病院の院長さん、北川先生が亡くなる前に、私に電話がありまして、あそこは蛍が出るんだと。だから、その蛍を絶やさないように何とかしてくれないかというような電話がありまして、ああそうですかと。私はそういう知識がありませんので、そういう知識がある人と今後話して、どうかしましょうかなと、こう言って、まさか早く亡くなるとは思いませんので、そういう話をしておりましたら、その後、急に亡くなりまして、私も何とかせにゃいかんなと、最近つくづく思っているところであります。 あそこに蛍がいっぱい出るようなことをやるならば、また違った蛍公園としての公園ができるんじゃないかな。どうせ公園をつくるなら、また違った公園づくりも必要じゃないかなと、このように思っておりますので、観光課の方でよく検討をしていただいて、何が一番いいのか。もうつくってしまってからはどうにもなりません。だから、計画は計画として、本当に何をつくり上げていった方が平戸のためになるのか、観光客のためになるのか、その辺をよく考えて、今後、整備に当たっていただきたい、このように思います。 いろいろと話したいこともありますが、時間がありませんので、今回はこの辺にしておきたいと思いますが、その点、ひとつ冒頭に私が申しましたように、天満宮公園は本当に、自分たちが言うのはおかしいんですが、小さいながらにすばらしい公園になってきております。これはもちろん市の方でこれだけ手を加えていただいておりますので、そのような公園になってきております。だから、なお一層立派な公園になりますよう御努力をお願いして、観光の方は終わりたいと思います。 次に、建設課の方に聞きたいと思いますが、今、市長より答弁がありまして、やはり市営住宅の六〇%が老朽化をしているということでございます。大変うれしいのは、年寄りのためのバリアフリー化した建物を八軒建てる。こういう計画をしているということで大変うれしく思います。ぜひこれは実現していただきたい。今後、こういう住宅もふやさなければならない事態が、恐らく近い将来出てくると、こう思いますので、その点よろしくお願いしたいと思います。 住宅を十五年から十六年度に二年間で二十二棟建設するということでございますが、今入っている人を出して建てるというわけにはいかないわけでしょうし、新たな家、新たな土地を求めて建てるのか。どういうふうな方法でこの二年間で二十二棟の住宅を建てるか。この辺をひとつお願いしたいと思います。 ◎建設課長(三村俊作君)  本市におきましては、二年ほど前から公営住宅再生マスタープランというものの策定に取りかかっておりまして、その中で、現状を把握しながら、平戸市の現状を把握しながら、把握するということになれば、アンケートをとったり民間住宅の調査をしたりということでございますけれども、そういうことをしながら今策定中でございます。現在、ある程度でき上がっておりますが、振興計画の基礎資料として活用しておりますけれども、認定まではちょっと至っておりません。その中で、種々検討いたしておりますけれども、まず、用地を購入して建てるという計画にはありません。今、市有地の遊休地を何とか利用させていただこうという考えで今おります。 まず、今需要の多いのは、低所得者層の、要するに低廉な家賃の住宅が、今かなり不足しておりますので、その辺の確保のために施策をしていかにゃいかんというふうな考えで、基本的にはそういうプランの中に織り込んでいきたいと、このように思っております。 ◆十五番(篠崎郁雄君)  ちょっと聞き漏らしたんですが、新しく土地を購入しては建てないと。そしたら今市有地があるところに建てるということですか。それはどこでしょう。 ◎建設課長(三村俊作君)  今のところはですね、中の原のつくも園の跡地を一応予定いたしております。(発言する者あり)つくも園の跡ですね。予定ですから、一応そこを予定して計画を立てております。 ◆十五番(篠崎郁雄君)  どの辺、中の原の……。(発言する者あり)あのね、済みません。私は老人系難聴じゃなかとばってん、スポーツでここの耳をちょっと悪うしておりまして、よく聞こえない場合がありますので、ゆっくりはっきり大きな声で言うてください。申しわけありませんが。済みません。 そうですか、これはいろいろと検討の余地がありますね。二十二棟建てるということで、建ててもらうことに私は不服はありませんので、場所の選定、その辺は今後よく検討して、いろいろと計画もあるでしょうから、やっていただきたいと、このように思います。 問題は、六〇%からの住宅が耐用年数を過ぎているということになりますと、よほど年次計画を立てながら、少しずつやっていかないと、同じような表をもらっておりますが、大体年数が同じような年数ですね。もう二十一年、十九年、十六年、十七年、そういうふうなことですから、建てかえるときに、今まで修繕をしながら恐らくずっとやってきておると、こう思いますよ。その辺はどこの辺の地区を何年度にやる、どこのとをやるというふうな建てかえ方をやらなければ、今度は建てかえるときには、そこに住んでいる人をどこかに移動してもらって、そのうちに建てかえて移行せないかんと、そういうふうな考え方もありますが、その点、どのように思いますか。 ◎建設課長(三村俊作君)  一応新築をするということで、振興計画を上げておりますけれども、例えば、今さっき申し上げましたように、簡易平屋建ての住宅がございます。中の原、それから大膳原、赤坂。この簡易平屋建ての住宅が、今大体家賃が四千円から一万円程度でございます。この層が非常に多いわけですね。しかし、そこに今住んでいらっしゃる方でも、レベルのちょっと高い住宅に住みたいという方々もおられますので、新築された、その二十二戸の中に、そういう方々をどういうふうにして移していくとかいう具体策につきましては、今のところ、いろんな方法ございますので、いろいろな公営住宅法なんかに抵触することもございますので、今後、検討していきたいというふうに考えているところでございます。 ◆十五番(篠崎郁雄君)  そうでしたね。そういうふうな検討を十分にしてやらなければ、新築をした、そこに移すということになりますが、やっぱりいろいろ経済事情もありますので、簡単に入れない人も出てくるかもしれません。やっぱりいい家ができれば家賃も高くなるだろうと思いますので。 ひとつ私からお願いをしたいのはですね、今から先、母子家庭、父子家庭の方々がかなりふえてくるんじゃないかなと、こう思います。この人たちがやはり新築するにしても、安い家賃で入れるような住宅も十分考えていただきたい。そもそも市営住宅というのは、そういう人たちを優先的に入居させてやるというような考え方が必要だと私は思いますので、十分その点は検討した上で、今後の市営住宅の建設について進めていただきたい、このように思います。 それでは、建設の方は終わりたいと思います。 次に、水産ですが、大体答弁でわかりましたし、また一番議員が前もいそ焼けの問題で質問をしておりますし、昨日もちょっと触れておりましたので、大体わかります。 ひとつ今度の検討、今まで県単独でいそ焼けの対策をやっておりましたが、国が本腰を入れてやったというふうに新聞に大々的に載っておりましたけれども、国がどこまでどのように県とタイアップしてやってくれるのか。水産課長、やってくれるのか。そしてそのいそ焼け対策はどういうふうな方法でやっていくのか。その二点について、ちょっとお答えをいただきたい。 ◎水産課長(西川一雄君)  新聞で報道されておりましたいそ焼け対策について、国も本腰をというふうなことで載っておりますけれども、これにつきましては、県自体の既に今までの事業名といたしましては、いそ焼け回復支援事業というのが、もう既にございますから、県独自の事業でございますが、それ自体は、今度十四年度から名称が変わりまして、海の森づくり事業として、県の方はあらゆる藻場の持つ資源の維持増大、あるいは水質浄化機能を積極的に活用して、沿岸漁業環境の保全と創生を図るというふうなことで、事業が独自の事業として取り組まれておるわけでございます。 この観点から、県の方が国の方について、県自体の財源的な問題もあったろうかと思いますが、その辺で県が要望した中から、国もそういうことで立ち上げていこうというふうになったようでございます。実際に予算の額というのは、国の方にちょっと尋ねていただいた中では、総体的なこの分としてということについては、予算自体はそう以前と変わっていないというふうな情報を受けておるところでございます。 それから、この事業にかかわりまして、私どもも今後、海の森づくり事業と、この県の事業にのせまして、十四年度の事業として、中野、西目地区に独自のシステムといいますか、水産庁の外郭団体でありますマリノフォーラム21というところが開発いたしました事業、電柱状の柱に、藻の親といいますか、母藻にツルアラメというのを巻きつけまして、そういう電柱状のものを沈めまして、水深十メートル程度のところに設置するということで計画いたしております。 今のマリノフォーラム21というのが、昨年に試験的に平戸にぜひともやりたいというふうな依頼がございまして、その辺を私どもの係の方が積極的に研究事業の中でやりたいというふうなことの中から、私どもの係の方が積極的に協力したという経緯の中から、その試験的な事業を平戸でやりたいというふうな申し出がございまして、それによって今やっておるところでございますが、その経過も潜水調査の結果も、かなり良好な状態ということでございますので、その事業をそのまま十四年度の事業に県に採択していただいて、それを実施しようということで、今要望しておるところでございます。近いうちに内示があるというお話を聞いておるところでございます。 以上でございます。 ◆十五番(篠崎郁雄君)  わかりました。そのマリノフォーラム二十一、ここがやると、やっているということですが、これは海底に人工林造成、これも新聞を切り抜いて私は持っていたんですけれども、普通の記事か、ちょっと日にちを書き忘れていましたので、わかりませんけれども、これも県と協力しながら、二〇〇一年度から事業を進めているということで、今回、五島福江町の沖に新タイプの魚礁を、これは魚礁なんですね。魚礁を沈める。同じ会社がやるようですが、この中で、結局、水深百メートルの海底に設置したコンクリート製のアンカーに固定すると。固定された繊維やロープは、浮揚、浮いて海面に直線状や帯状に並んで浮揚しながら魚がそこに集まってくる。 そのような巣づくりをやるということで、写真入りで載っておりますが、これ長さが七十メートルあるんだそうで、大したもので、こういうとを設置してもらった五島漁協長は、価値がなかった漁場が好漁場に生まれ変わるか、成果に期待をしている。このように大変期待をしているようでありますが、こういうものも平戸近海に将来していただくならば、大変ありがたいなと、このように思いますので、県の方にも遠慮なく水産課長は要望をして、もうずっと要望を続けなければ、こういう高価なものはなかなか設置していただけないと、こう思いますので、努力をしていただいて、漁民のために一肌脱いでいただきたいなと、このように思いますので、よろしくお願いをいたします。 そしたら、水産の方はこれで終わります。また、機会を見て残しております部分はさせていただきたいと思います。 最後に、教育委員会の方ですが、この問題につきましては、再質問ということもございませんが、今、全般的に教育長が申しましたように、国は大体基準が一クラス四十人を基準として、先生の数もそういうことで決めているだろうと、こう思うんですね。今、全般的にあっちこっちで二十五人学級、三十人学級というようなことを推し進めているところが幾らでもあります。テレビでも見ますし、新聞紙上でもあっちこっちあっております。そういうことで、今はやっぱりそういうふうな少人数学級で子供たちを育てていかなければ、教育をしていかなければならないというのが全国的な問題であります。 そういうふうなことから、小泉首相が文化相にそういうふうなことも含めたところで教育改革見直しもせろというようなことを八月いっぱいにまとめて、そしてそれを十月いっぱいぐらいに審議をしてというような新聞記事をちょっと読んだことがございますが、やはり日本の教育も、そういうことでだんだんと変わってくると思うんですよね。だから、平戸は先ほど答弁がありましたように、だんだん過疎化して、そういうふうな努力をしなくても、そういうふうな教室になってきている。もう平戸はね。若い人たちにもう少し頑張って子供をふやしていただきたいと思いますが、そう神様がつくることですから、簡単にはいきませんけれどもね。やっぱりそういうふうになってくる。 しかし、やはり平戸とか津吉とかというところは、まだ四十人学級か三十何人学級かしていっているだろうと、こう思います、大きいところは。だからやはり将来は二十五人ぐらいが一番いいんじゃないかというような話になっております。またアメリカあたりでは十八人学級というのをつくろうというふな計画が出されているようですね。それには先生の数をふやさなければいけない。財政的にどうなっていくのか。しかし、日本ではまだまだそういうことはできないと思いますが、せめて二十五人学級ぐらいまでなるなら、大したもんだなと、このように思いますが。 そういうことで、国からは認められていなくても、そういうことで努力している地域がかなりありますね。今回はまた特におもしろいのは、免許を持たない先生を採用する。そして別な会社で働いている会社員を先生にして、お互いに交流をして、三年なら三年交流して、またもとに戻すと。そういうふうな計画も立てている学校があるんですね。今後、これはおもしろいことができるんじゃないかと。国はそういうことまだ認めておりませんし、校長先生は民間から学校に入っていくということは認められておりますが、先生そのものは今のところ認められておりません。何かのあれで交流するということはあるかもしれませんが、正式にそういうことはありませんが、そういうことをやろうという動きが出てまいっているのは事実であります。 そういうことで、今後はやはり文科省にしても、全国的なそういうふうな少人数学級というものがうたわれてきている。それにやはり応じた物の考え方をやっていかなければならないじゃないかというふうなことがあっちこっちで叫ばれてまいりました。やっぱりそうあるべきだと私も思います。平戸にとってもそういうことができていくならば、大変すばらしいことだと、このように私は思います。何せ財政負担が各市町村でやらなければいけないというふうな、今の制度ではどうにもなりませんので、やはりそういうことが国で補助されていくということになっていくならば、すばらしい教育ができるんじゃないかなと、こう思いますが、教育長その考えいかがでしょう。 ◎教育長(出口壽徳君)  ただいま議員さんおっしゃるとおりでございまして、先ほども御答弁いたしましたけれども、やはり少人数の中できめ細かな指導ができるというのは、間違いございませんので、確かに市単独でやると本当に莫大な経費がかかりますし、また職員の人事交流、人事あたりにいろんな問題が出てくるわけですね。平戸市の場合は、今のところ少人数。平成二十年になりますと、地域によっては違いますけれども、現在の在校生の半分になるところがあるところがばたばたっと出てくるんですね。やはり私たちはそういうところを今から研究していかんばいかんかなと思っております。 それでもう一点は、ちなみに企業との交流ですけれども、教職員の場合には、五年研、十年研、二十年研と経過研修があるわけですけれども、ことしの十年研は、企業に行って勉強する。そういう方式をとられております。やはり企業との経験をもとに、そういった教職員の研修が今後も行われていいんじゃないかなと、そのように思っております。 以上です。 ◆十五番(篠崎郁雄君)  これで質問を終わります。 ○副議長(山内清二君)  それでは、昼食のため休憩いたします。 午後は一時三十分より再開いたします。                 午後零時十五分 休憩                 午後一時三十分 再開 ○議長(井手新助君)  休憩中の本会議を再開いたします。 引き続き一般質問を続行いたします。 次は、二番岩村孫信議員。 ◆二番(岩村孫信君) 登壇 一般質問も二日目に入り、午後、一番に登壇することになりまして、大変私はありがたく思っておるところでございます。また、傍聴席の方には、このお忙しい中に多数おいでをいただきまして、ありがとうございます。私は、これから持ち時間七十分間、自分なりに気合いを込めて質問をしてまいりたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。 なお、理事者の皆さん方におきましては、時間がございませんので、お答えはだれにもわかりやすく、簡単にお答えをいただきたいとお願い申し上げまして、私は質問に入らせていただきます。 連日暑かった夏も、そろそろ終わりなのかと思われますが、当地におきましては、新米の収穫を迎えているところであります。この農業を取り巻く情勢が、不安材料もなく、生産に励めば励むほど農家も豊かになるばかりという情勢ならば、何とすばらしいことでしょうか。そしてまた、それぞれの一家を支える人には、それなりの働き口があって、住まいについても安定した状態にあれば、本当に安心という言葉がぴったりでございます。そのために、私たちは市民一人一人の生活の安定と向上を願って、真剣に考え、諸問題解決を生み出して、誠意を持って行動しなければならないと思っているものであります。 さて、本日の質問でありますが、まず一件目、今後の農業振興策について少しお尋ねをしてみたいと思います。 その一点目として、現在の農業情勢の中の当平戸市の農家事情を、行政としてはどのように把握をしておられるのか、お聞かせ願いたい。 また二点目、畜産、特にBSE問題からのその後の我が市の畜産事情についてであります。 問題発生以来、いろいろと対策も講じられてきましたが、つい先日も、残念ながら五頭目の発病牛が出たということで、問題解決はほど遠く感じるようでございます。このBSE問題から受ける当地域の和牛経営などへの影響と、今後の畜産振興策をお伺いしたいと思います。 そして、三点目でございますが、先日の農政懇話会主催の講演内容にありました、地域でとれた農産物は当地域で消費する、いわゆる地産地消という提言、これを受けて行政も、その実現のために動いておられることと思いますが、具体的にどのような働きかけをしておられるのか、お伺いいたしたいと思います。 二件目、雇用対策についてでございます。 一点目、天下り雇用について。 退職した市の職員が一部天下りをしておりますが、長期に及ぶ人もあれば、短期で終わる人もいるようであります。そして、全く声がかからない人もいるようであります。国、県においても、天下りの是非が問われており、議論がなされていることは御承知かと思いますが、本市においても、他に先駆けて改革をする時期に来ているのではないかと思うわけであります。 二点目、親子採用のあり方についてでございますが、私のところへは、電話もあれば、多くの苦情の手紙も来ており、住民の皆さんが深い関心を持って注意深く見ているように思われてなりません。その背景には、長引く不況によるものが大きな原因であろうかと考えられますが、それはそれとして、公務員の地位にある方が良識も忘れ、ただ、自分の家庭だけが恵まれた環境であればよい、他の家庭の事情など構わない生き方、考え方に対して、私個人的にも失望を隠し得ません。 確かに親子採用について、何ら制限はありません。条例、規則にもうたっていないことは私もよく承知をしております。条例、規則に違反していないから、親子で勤めて何が悪いのか、こう言われたときに、私も返す言葉はありませんが、この人たちに真の正義感と道徳心があれば、問題は解決すると願っております。実は、この中に、課長職にある人が含まれていると聞いております。このことを耳にしたとき、大きなショックを私は受けました。この件について、はっきりと答えていただきたいと思います。 三件目、建設行政について。 一点目、市営住宅の入居待機者が非常に多いようでありますが、その原因と解消策をお聞かせ願いたいと思います。 二点目、市営住宅についてでございます。 環境の整備、階段のバリアフリー化、それに、手すりなどの取りつけ、いろいろと改善することがあるようでございますが、その考えはあるのか、ないのか、はっきりお答えいただきたいと思います。 以上で壇上での質問を終わらせていただき、再質問につきましては、どうか自席でとり行いますので、議長の方でよろしくお取り計らいのほどをお願いを申し上げます。 ◎市長(白浜信君) 登壇 それでは、岩村議員の質問にお答えをいたします。 まず、今後の農業振興策として、現在の農業情勢における本市の農家事情について、どのように把握しているかというお尋ねでございます。 現在の農家を取り巻く情勢は、担い手の減少、高齢化、急激な国際化の進展による海外農産物との競合によりまして、農産物価格の低迷など厳しさが増す一方で、食料消費の多様化と安全志向、環境保全に対する関心の高まりなど消費者の意識も大きく変化をいたしております。 本市の農業は、地形的な条件を利用して、水稲を中心に、肉用牛、タマネギ、バレイショ、イチゴ、アスパラガスなどを組み合わせた複合経営が主であります。農業所得等について申し上げますと、農業粗生産額は、平成五年度に三十九億五千万円であったものが、平成十二年度では二十五億九千万円、農家一戸当たりの生産農家所得は、同じく四十三万六千円であったものが四十万七千円、農業専従者数は二千三百十七人であったものが千五百十七人と、平成五年と比較いたしますと、粗生産額で六五%、農業所得で九三%、農業専従者数で六五%となっております。 このような状況の中で、土地利用型農業、施設利用型農業の生産向上を図ることを前提としながらも、農地の流動化や農作業の受委託の推進等によりまして、農用地の集積経営の規模拡大、さらには消費者ニーズの多様化に対し、米、野菜、畜産の産地づくりに努力してまいる所存であります。 BSE問題等への対処等については、農林課長より答弁させていただきます。 次に、雇用対策にかかわる天下り雇用についての御質問ですが、現在、市職員のOBが事務局長として就任している施設は、振興公社、シルバー人材センター、社会福祉協議会の三カ所であります。昨年三月定例市議会におきましても、岩村議員より同じ趣旨の質問があり、そのとき答弁いたしましたとおり、振興公社を除いては、それらの方々の再就職に際し、市は一切関与するところではなく、あっせん、推薦等は行っておりません。 振興公社につきましては、公の施設等の管理運営を主な目的として設置された法人という性格もございますので、現在まで行政経験豊かな管理職であった方を理事長より、私が理事長でございますけれども、お願いをいたしております。 また、観光協会につきましては、四月から民間企業出身の新しい事務長が就任されております。このことにつきましても、経理、管理等の実務経験が豊富な人材を公募によりまして選任したものであり、観光協会の方針に基づき決定されたものであります。 次に、市職員としての親子採用に関することの質問でございますけれども、現在、市職員に採用する場合は、一次試験を県の人事委員会がする試験に合格後、二次試験として作文、面接を実施して採用しているところでございます。現在、本市に親子で在職しておる者は五組おります。採用に当たっては、親子であるために制限を受けることは、議員御承知のとおり、憲法に保障された職業選択の自由を侵害するものと考えます。親子といえども、それぞれ個人であり、偶然選んだ職業の選択が地方公務員として市役所職員を選択したものであり、競通試験を受けた職員として採用されたものであります。 建設行政については、建設課長より答弁させます。 以上であります。 ◎農林課長(大石健次郎君)  BSE問題への対処ということで、現在の本市の畜産事情はどのようになっているかということでございますが、昨日の宮本議員にも市長がお答えしたとおり、国を中心に、畜産物の安全性を確保するため、BSEの関連対策を講じてまいったわけでございます。その結果、先月、神奈川県において五頭目が発生いたしましたが、消費動向や子牛の価格などには影響がほとんど見られない状況でございます。これは和牛に関することでございますけれども、緊急支援につきましては、全国平均子牛価格が三十五万円を上回るほど回復いたしております。市といたしましても、県が十四年度以降については補てんを行わないこととしたため、当初予算で計上いたしました一万円を二万円に補正し、九月の競り市上場分まで肉用牛農家への支援を行うことにいたしております。 本市の畜産事情でございますけれども、平成十三年度農業粗生産額は二十五億九千万円であり、うち畜産の粗生産額は八億一千万円で、三一%を示しております。肉用牛部門における繁殖経営につきましては、一頭から二頭の少数買いが、戸数で年平均四十戸程度、繁殖牛で年平均五十頭程度が減少して推移されております。しかし、昨年、JAのリース低コスト牛舎を活用した指定助成事業で建設いたしました五棟の牛舎に二百三十五頭が飼養され、約百七十頭の増頭が見られることから、戸数の減少は否めないものの、頭数につきましては増頭が見込めることを期待しております。 次に、地産地消の実現に向けて、行政はどのような働きかけをしているかということでございますが、地産地消の実現に向けて、去る六月二十日、農業懇話会の主催で、平岡先生をお招きして開催されました「農と村を生かすマーケティングを求めて」と題した講演会の中でも、地産地消の取り組みにつきましてお話があり、目指すべき方向性を考えさせられたところでございます。地元で生産された農産物を地元で消費する地産地消運動は、地場産品の消費だけでなく、生産者が消費者と一緒になって農業、農村を見直し、活性化する手段として大きな役割を担っておるわけでございます。 行政といたしましても、七月九日、関係各課を集め、第一回目の地産地消庁内推進会議を開き、市内の地産地消の現状報告、市内の地産地消における問題点について協議を行ったところでございます。地産地消の実現は、行政からの一方的な働きかけだけでは考えられず、やはり生産者、また、消費者団体、流通業者とともに推進していくため、今後は庁内推進会議の中で関係団体の把握、事務局体制のあり方などを検討し、当市の地産地消の協議会の設立を計画いたしておるところでございます。 以上でございます。 ◎建設課長(三村俊作君)  建設行政についてお答えいたします。 御質問の中にありました市営住宅の入居待機者について、まず、その実態から御説明いたします。 本年四月から八月二十八日現在までの入居申込者は五十六名でございます。そのうち、既に入居されている方は九名でございます。残り四十七名の内訳を申し上げますと、入居申し込み取り消しが四名ございます。自己都合による入居辞退者が十二名を含む入居待機者は四十三名でございます。入居待機者が生じる原因として考えられますのは、一度入居すると長年住まわれるために、退去する者が余りいないということが大きいと考えております。一方、入居申し込みをされる方も、現在民間住宅に入っており、家庭事情で安い住宅を求めて申し込んでいる状況もございます。したがいまして、十五年度から計画しております住宅再生プランの中に、本市の実情に沿った内容を盛り込んでいきたいと考えております。 次に、市営住宅の環境整備についてでございますけれども、近い将来、到来する高齢化社会を迎えるに当たり、市営住宅において、安全で暮らしやすい長寿社会対応住宅、いわゆるバリアフリー住宅の実現は当然の責務と考えております。本件につきましては、貴重な御意見をいただきましたので、早速現地調査を実施いたしまして、住民の意見を参考にして、できることからやらせていただきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆二番(岩村孫信君)  それでは、しばらくの間、再質問を続けてまいりたいと思います。 ただいま市長並びに農林課長よりお答えをいただきました一件目の今後の農業振興策の中の一点目でございますけれども、市長も言われますように、平戸市の農業形態は従来より水稲を主体とした複合経営で営まれておると思うわけでございまして、野菜と畜産の複合、あるいはまた施設園芸、近ごろは非常に施設園芸が多うございまして、イチゴ、アスパラ、メロンといったような専業農家がふえてきているようでございます。 そこで、私も今までの農家の推移を調べてみましたところ、平成七年度には、専業農家が三百十戸あったというようなことであるようでございます。また、農家戸数が二千百五十二戸、平成七年ではあったようでございます。それから、ずっと年代が進みまして、平成十二年の総農家が千九百九十六戸になって、平成七年から十二年度まで百五十六戸減少したようでございます。先ほど市長からお答えをいただきました、ちょっと私、聞き取れなかったわけでございますけれども、今年度までが幾らが総農家になっているものか、お答えをいただきたいと思います。 そして次に、順を追っていきますけれども、どうも専業農家について私は、行政、あるいは農協、農民と一体となって、私は、どういうふうな農業をやっていくんだという、こういう方針といいますか、施策がないために、私は毎年毎年この農家戸数も減っていくんじゃないかなと、こういう思いをしておるところでございます。生月農協も西海農協ということに、大きくなりまして、はっきり申し上げまして、農業を余り力を入れない方は大きくなったがいいというような現状でございます。なぜかと申しますと、いろいろ役職も持たなくていい、世話もしなくていい、こういうような、各地区においても現象が来ているようでございます。 一生懸命農業を専業でやっておられる方は、それなりの力を入れておられます。とにかく朝早くから晩遅くまで、色は真っ黒くなって、農家の皆さん方は一生懸命滝のように汗を流して頑張っておられる。こういう農家の方が一生懸命やっておられます。しかしながら、私たち、おしかりを受けるのは、あなたたちは背広を着て、ネクタイを締めて、何をしているんだ、こういうおしかりを、このたび私も各地区を数十件回りまして、こういう声があるわけでございます。まず、汚れ着物を着て、汗を流して、太陽に当たってやっている、そういう人の意見を聞きなさいということを私言われまして、なるほど、そうだ。私も、はっきり申し上げまして、兼業農家の方に走り、専業農家は残念ながらしておりません。しかし、農業の喜び、苦しみというものは、私ははっきりわかっておるつもりでございます。行政の皆さん方も、それなりに一生懸命机上の上でやっておられる、また、農民を訪ねてやっておられるということはわかるわけでございますけれども、どうも私は一体化していないじゃないかと、こういう思いがしてならないわけでございます。農協の職員の皆さん方の話も聞いてみました。 私は否定的なことばかり申すようでございますけれども、私は決して農家をつぶすようなことはいたしません。もっともっと私は、よくなるために一生懸命やる方には、もっともっと補助も上げて、ハウスでも畜舎でもやらなければいけない。いろいろと、補助はむだだと言う方もおられますけれども、そうではないと私は思うわけですね。一生懸命やられる方には、どんどんと私は農協でも行政でも援助をすべきだ、このように思うわけでございます。幸い農林課長は、大川原の方で一生懸命休日は汗を流しておられる課長でございますので、このことは十分、私が申し上げるべきでもなく、わかっているかと思います。 農林課長も数十年勤められて、もう数カ月で課長の職を終わられるようでございます。ここら辺で、農林課長ここにありということで、私は平戸市はこれでいくというような施策を、あなたはもう講じていただきたいと思うわけでございます。農林課長、あなたの今の率直なお気持ちを、まずお聞かせ願いたい。 ◎農林課長(大石健次郎君)  先ほど農業の就業者数でございますけれども、平成七年度は、専業農家で三百十戸あったものが平成十二年度は二百二十四戸に減少いたしております。それから、第一種兼業農家は、百九十五戸あったものが百二十戸に減少しております。それから、第二種兼業が千六百四十七戸あったものが千百七十六戸、合計しまして平成七年度が、議員さんがおっしゃいましたように、二千百五十二戸の農家で、平成十二年度が千九百九十六戸で、九二・六%に減少しているということでございます。 それから、今後の農業振興につきましては、御承知のとおり、非常に高齢化、それから担い手不足等によりまして、農業粗生産額も、先ほど市長が申し上げましたように、全体的に減少いたしておるわけでございまして、これを何とか盛り返すためには、努力いたしておりますけれども、なかなか実績が上がらないのが今の農業振興に対する大きな課題でございます。 今後、この要因といたしまして、今申し上げました農業従事者の高齢化、また、担い手不足が、やはり非常に要因になっておるわけでございまして、今後の農業振興におきまして、やはり行政としてやらなければならないのは、まず、農家が必要に応じ、いつまでも労働力を確保できるための労働力派遣の農作業ヘルパー制度の確立を図りたい。それからもう一点目は、農家支援組織の育成として、農家機械利用組合等の整備が必要でないかと思います。これをすることによりまして、高齢者対策、それから担い手対策も解消できますし、農業振興にも安心して取り組めるんじゃないかという気持ちでおります。 また、畜産の提言策としては、やはり今申し上げました畜産のヘルパー制度は南部にはできておりますけれども、中部と北部にはできておりません。そういう中部、北部に対してもヘルパー制度の確立、また、高齢者が牛を飼って、その後、預けるシャトルステーションの整備につきましては、旧生月農協管内、生月、大島、平戸を結ぶ管内に、やはりシャトルステーションの設備も必要ではないかと思っておるわけでございます。 以上でございます。 ◆二番(岩村孫信君)  農林課長のお答えはわかったわけでございますけれども、じゃあ、そうしますと、農林課長は平戸の農業の産物、特産物は何と思われておりますか、まず、お答えをいただきたい。 ◎農林課長(大石健次郎君)  特産物というのは、辞書にも引いてみましたけれども、その地域で生産されたものが特産物ということで、簡単にしか大辞典には書いていないわけですけれども、私の考えとしましては、特産品とは、地域の土地の環境、条件を生かして生まれた地域の特徴、特質のある作物が特産品としてとらえております。 その中で言われますものは、やはり平戸ではバレイショ、タマネギ、それから肉用牛、このごろ進出しております菌床シイタケも平戸の特産品であろうかと思います。まず、バレイショにつきましては、やはり平戸の赤土で生まれたバレイショについては、市場でも高く評価されておりますし、島原半島でも、こっちから赤土を運んでバレイショをつくっている実態も聞いておりますので、やはり食味がよく肉質がやわらかで、ほくほく感があるバレイショが平戸ではできるということでございます。また、タマネギにつきましても、首の締まりがよくて、食味のよさが特徴で、平戸でできたタマネギの特徴でございます。 そういう特質のあるバレイショ、タマネギ、こういったものが、やはり平戸市の特産品として私は言っていいんじゃないかということでございまして、これが、ただ、バレイショにつきましては、非常に面積が徐々にふえておりますけれども、残念ながらタマネギが年々減少いたしておりますけれども、まず、タマネギにつきましては、五十六年に国の野菜指定産地の認定を受けておりますし、バレイショにつきましても、五十八年度に野菜指定産地の認定を受けておりまして、今言ったものが私は平戸市の特産品としてとらえております。 ◆二番(岩村孫信君)  農林課長ですね、あなたの言われることはもっともなことでありまして、毎回この言葉が出てまいります。それはわかるわけです。まず、お願いしますけれども、時間がございませんので、まとめて簡単にお答えいただきたい。 農林課長のお答えは、そういうお答えが返ってくるだろうと私は思ったわけでございますけれどもですね、私が一番言うにはですよ、農業の特産物は平戸で何ですかと。観光客、あるいは県外の方から言われたときに、私は正直言って、今の状態では、「何です」と言い切れません。はっきり申し上げまして、タマネギ、バレイショは、とにかく日本じゅう出しても、品質、非常にいいというお褒めはいただいておるというけれども、今のこの数ではどうにもならない、そう思うわけですよ。 私は議員になりまして、沖縄の方に研修に行ってまいりました。平戸で、いわゆるニガウリという、ことしもたくさんできて、農家を回ってみますと、非常にいいんですよ、ほかのものをつくるより収益が上がりますというようなことを言われまして、見せていただきました。沖縄のゴーヤ、ニガウリより数段きれいなものが平戸にできておる。沖縄県のは問題になりません、品質として。こういうものができているにもかかわらず、平戸は特産物にならない、何をしても中途半端だ、私は、これを声を大にして私は言いたいわけですよ。沖縄に行ったら、このゴーヤ料理を食べなければ、何しに観光に来ましたか、研修に来ましたかというようなことを言われましてね、やっぱりこれは沖縄は大したもんだ、私は、PRも、それなりの料理の仕方もよくわかっておる、こういうことをやっていかなければ平戸もいけないな、私、思って帰ってきたわけでございます。そういうことで、私は平戸の場合は、何もかも、何もかも、何もかも、いわゆる八百屋と言われるようにつくって、これといったものがない。 先日、蘭風に泊まった観光客さんから私に連絡がございまして、なぜこのようにヒラメが安いんだ、平戸は。このようなことを言いまして、なぜですかと申しますと、食べ切らないようにヒラメがある。これはまずいんじゃないか、だから、安いんじゃないかと、このような観光客の皆さんからおしかりもいただきましたね、指摘もいただきました。やはりこの方は大分から来たと言いましたけれども、特産物であれば、ヒラメで売り出すなら、もっと価格を上げなさい、私たちは高くても食べるんですと、こういうようなお話を受けましてね、私は、なるほどだ。平戸は安ければいい、食べさせればいい、そうじゃない。私は、品質がよければもう少し高くして、私たち日ごろ食べ切らない人は安いのを食べればいいんですよ。そういうですね、もう少し、やっぱり考える必要もあるなと思うわけですね。私は、量が少なかった、まずかったと言われるのかなと思ったら、反対でございました。特産品であれば、ヒラメというものは、だれでも天然物は食べられません、もっと、もう少し高くしなさい、こういうおしかりでしてね、私はなるほどと思いました。だから、ゴーヤについても、料理の仕方によっては大変おいしいと。きょうの昼の弁当にもゴーヤが入っていましてね、ああ、やはりこれは地産地消で、平戸のゴーヤだろうなということで、私、食べさせていただきました。 そういうことで、もう少し私は、議会対策と申しますか、質問に対する答えということで、いつも同じような答弁のようでございます。私は、もう農林課長は実際に実家でもやっておられる方でございますから、もう少し、これでやるんだ、こういうことで私は推進をしていただきたいなと思うわけでございます。私も長く言うものですから、時間が足りませんけれども、今のお考え、簡単に述べてください。 ◎農林課長(大石健次郎君)  平戸は、季節柄、何でも品物ができるものですから、その土地にやってこれがよかったなら、おれもそればつくってみようかいということで、なかなか一つの作物に執着という、そういうそれも土地柄でしょうけれども、そういうあれがないわけですね。だから、ことしタマネギが安かった、そうすれば来年はごそっと減るし、また、その年は価格が上がって、その年はまた作付がふえるということで、なかなか一定した面積が確保されないものですから、非常にその辺で農家の皆さんにも、そういうことは常日ごろ会議の中で技術者の皆さんが説得はしているんですけれども、なかなか面積が定着しないということで、議員さんがおっしゃいますように、それに伴うまた料理の仕方等も、やはりこれからは勉強していかなければならないと思っております。 ◆二番(岩村孫信君)  一応落ちつきがございませんけれども、農林課長、一生懸命最後まで頑張っていただきたいとお願いをしながら、次に、先ほど担い手不足で、非常に深刻化を来しておるというお答えでございました。そういうことで、農業の防除のためのヘリコプターも平戸は導入しておることは、私も承知をしておりますけれども、先ほど私は、いつも申し上げておりますけれども、この農業の後継者、非常に深刻なものがございまして、議会でも数回私は声を大にして言っておりますし、委員会でも私は日ごろ申しておりますけれども、一向にこれがらち明かん。 そういうことで、先月、農業委員の局長にお聞かせいただきますけれども、根獅子の方で、この農業者の対策についてイベントがなされたと思うわけでございます。農林課長、どのような規模で、どのようなまとまり方があったものか、お聞かせ願いたい。 ◎農委事務局長(岩崎忠義君)  農業の後継者の、要するに結婚問題、これは農業委員さんの方々が一番本当に悩んでいるというのは、農業の後継者よりも自分たち相談員だというふうな声まで出るように、そこまで結婚は深刻化しておるというふうなことでございます。それはそれなりに、行政がそういうふうなことで回避したのでは、ひいては後継者問題も解決できないというふうなことで、例月の委員会におきまして、農業委員会の結婚対策の討議を進めていく中で、独自の交流会を開催するだけではですね、女性を引きつけることが非常に難しいのではないかというふうなことで、平戸の各いろいろ、春夏秋冬、イベントがございます。それと結びつけてやった方がいいんではないかというふうな委員会での意見でございました。 そういうふうなことで、その中を検討していった結果、海の日に、七月二十日の海の日に、根獅子町で行われております平戸ビッグフューチャーズ、これの洋上コンサートとですね、一緒に結びつけてやったら盛り上がるんじゃないかというふうなことで、協議を重ねまして、フューチャーズを初め根獅子町の役員の協力を得まして、きらきらの出会い、ふれ合い、サンセット夕暮れの男女交流会として公募したものでございます。公募に当たりましては、農業後継者の男性が気軽に話し合えることができる、一応四十五歳までの独身女性に、広報とかチラシとかで呼びかけまして、したわけでございますが、なかなか応募がなくて苦慮した次第でございますが、農業委員さんを主体としました結婚相談員、あるいは協力員、この方たちの昼夜を問わない口コミ作戦、これによりまして、一応女性二十一人、それから男性十四人の応募を得ることができました。ただ、当日になりまして、実際には女性が十七人、それから男性が十人、合計の二十七人の参加を得たわけでございます。 この交流会は、あくまでも青年農業者を主体というふうなことで、後継の農業者の中から四人の実行委員も、実行委員会といいますか、そういうふうなものを募りまして、青年農業者があくまでも主体になって、レクリエーションのプログラム、そういうふうなものを企画いたしました。それで、パート・として、いろいろボートこぎとか、あるいはバーベキューのパーティーとか、そういうふうなものを陸上でやって、それから、先ほど申し上げましたように、パート・として、洋上コンサートにつなげるというふうな企画でございます。それで、相談員とか委員会のスタッフは、テントの設営とか搬入、それから懇親会の前準備、そういうものを、交流の場を設けることにいたしまして、私ども行政委員会が前面に出ることは極力控えましてですね、表面的には青年農業者の実行委員の自主的な主導による、ムードづくりといいますか、そういうふうなことでやったわけでございます。殊にボート遊びなんかはですね、地元の方で無料で提供いただきまして、これが非常にいいムードができたというふうに考えております。 その後の追跡にしましては、いろいろあるわけでございますけれども、一応交流会を終えましたところ、ある程度の手ごたえは感じておりまして、今後の交際が実りましてですね、一組でもゴールすることができましたならば、幸いかなというふうに考えております。 以上でございます。 ◆二番(岩村孫信君)  そうしますと、端的に後継者がまとまったということは現在あっていないわけですね。そういうことぐらいだろうと私は思っておりました。私は、日ごろ農業委員が主体となって一生懸命委員会がやっておりますけれども、私たちも、二十一名議員もおります。そういうことで、幸いにしてありがたいことに、うちの地区から選出された農業委員さんは非常に平戸市でも一生懸命このことについて熱心に取り組まれておる。私はありがたいわけでございますけれども、もっともっと他の地区の関係者の皆さんにも活を入れていただいて、これはまとめていただければ本当に。今ですね、皆さん方もおわかりと思いますけれども、市民の皆さんと語れば、まず仕事がありませんか、その次に、話しよると、どこか金を貸すところがないですか、その次は、うちの息子に嫁さんがおりませんか。これはだれが聞いても切実なものですよ。私はいつも言いますけれども、何にもしなくても雇用問題が一番です、今、はっきり申し上げまして。これは農業問題で今告知をしておりますからですね。しかしながら、本当に今、女性の働く場は狭くなって、本当に泣いておられますよ、皆さん。縫製工場は倒産、倒産、どこの縫製工場も、平戸は私は三カ所回りましたけれども、泣いております。これを私たちは、やっぱり一丸となって、このことにどうするかということで、私は話し合いをし、取り組んでいかなければいけないなと、このように私は思っておるところでございます。 時間がございませんので、次に移っていきますけれども、理事者の皆さん方は、再度ですけれども、簡単にまとめてお答えをいただきたい。 次に、BSEの問題から、こういう本当に心配を畜産農家の方はされたわけでございますけれども、先日も農業懇話会の中の畜産部で、宮本議員を先頭に私ども、生月、平戸市の一生懸命畜産をされておる農家を研修させていただきました。特に私は感じたのは、生月の畜産農家はすばらしいものがある。……もはっきり牛に来ているし、管理も立派である。また、本当に奥さん方が色は黒々なって、汗を滝のように流して取り組んでおられる。この姿を見たときに、私は本当に平戸の方も一生懸命やっておられるが、生月はすばらしい。これなら、やはりいい牛が立つなと私は思って研修を終え、そして、議員たちと一緒に反省会の折にも私は述べさせていただきましたけれども、今リース事業で畜舎を建て、一生懸命平戸市の畜産農家もやっておられる。その中で、議員、頼みますよと言ってすがられたのが、昨日も宮本議員が言いました。一生懸命私たちはやっているから、平戸市も一生懸命になって、一%でも二%でも補助率を上げてもらえないか、そうすると、もう少し一頭や二頭も立てるんだというようなお話をされました。簡単にはいかないけれども、私は訴えてみますと、こういうことで実は帰ってきたわけでございます。 非常に生月の方も平戸の方も、まじめにこの畜産のことについて取り組んでおられる。私は本当に頭が下がる思いでございまして、帰ってきてテレビを見てみますと、長崎県の肉用牛の生産高は全国八位だということで、ああ、本当八位まで来ているんだな、もっともっと頑張れば、これは五位ぐらいになるんじゃないかなというようなことを思いながら、私はテレビを見たわけでございます。そういうことで、この畜産については、一生懸命私たちも取り組まなければいけない。そして、農家の皆さんと一体となって私はやっていかなければいけないなと思うわけでございます。時間がございませんので、これは答弁は要りません。 次に移ってまいりますけれども、先月も農政懇話会の中で、先ほどお答えがございましたように、平戸でとれた品物は平戸で消費する、これが地産地消という言葉でございますけれども、私は、どこまで行政が取り組まれておるものか。聞くところによると、給食センターのお米も平戸の米は使っていないというようなことも聞きまして、また、給食センター、平戸では炊いていない、よそから炊いたものを運んでいるんだということも聞きました。私は聞いたときに、それぐらいのもんじゃろうと私は感じたわけでございますけれども、こういうことで、行政としても、平戸でとれたものはすべて使うんだということをおっしゃっておりますから、もうこういうことはできない。聞くところによると、農協の朝市でとれたものをホテル業界、あるいは給食センター、やっておられるようでございます。 今まで、この質問があったときに、行政、あなた方は、量がまとまらないから地元のとは使われん、こういうようなことでございましたが、もうこういう言葉は、答弁はなされないだろうと私は思っておるわけでございまして、私はコシヒカリじゃなく、ヒノヒカリを給食センターでは使っておるというようなことで、非常にコシヒカリもおいしい米でございますけれども、ヒノヒカリもおいしい。それは結構だと思いますけれども、ぜひ平戸でも米が余るようにあるわけでございますから、この平戸でとれた米を平戸の方が食べていただくというように私は、せびしていただきたい。 そして、これは行政で、その後、話し合われたというようなことでございますが、果たしてどこまでこの話が進んでおるものか、まずもってお聞かせ願いたい。 ◎農林課長(大石健次郎君)  まず、学校給食に対する米の問題ですけれども、JA生月から私が調査いたしましたところ、JA生月から年間四十七トンを学校給食会に納めております。その中で、中南部給食が十五トンでございます。それから、北部給食が十三トンで、二十八トン平戸市内で給食で使っておりまして、あと残りにつきましては、ほかの県下の給食へ回しておるということでございます。それから、中部給食センターは、津吉の立石パン屋さんで炊いていただいておりますし、北部給食センターにつきましては県北食品産業、これは佐々にあるそうでございますけれども、佐々から納入していただいておるということでございます。 それから、地産地消の問題ですけれども、各課協議いたしまして、先ほど答弁いたしましたように、一応協議をしておりまして、やはり生産者団体、それから消費者団体等を含めまして、やはり十分協議していく必要があるだろうということの中から、地産地消の協議会を設立するということまで今協議いたしておるところでございます。(「了解」と言う者あり) ◆二番(岩村孫信君)  その件についてはですね、あと一件お聞きしますけれども、地産地消をするためには、いろいろと各方面にPRも私は要ると思います。ホテル業界、あるいは民宿業界、いろいろとあろうと思います。お金がなくては、うちの平戸市でとれたものを買ってください、使ってくださいと言うことはできないと思います。私は、この地産地消に向けての全面的な実現に向けての予算化は、幾らぐらい行政は組んで、最終的には幾らを組まれるのか、一言お聞かせ願いたいと思います、時間がございませんから。 ◎農林課長(大石健次郎君)  現在のところ、地産地消関係については、予算は組んでおりません。 ◆二番(岩村孫信君)  農林課長、そういうことでしょう。いわゆる私が告知をしたから、あなた方は、恐らく議会対策をしたんじゃないかなと私は思うわけですよ。だから、予算が、今は何をするにも、お金がなければ何ができますか。そしたら、課長あたりが一人一人、うちの平戸でとれた米、野菜を、肉を買ってください、使ってくださいと言うんですか。これにはお金がなければ何ができますか。予算化して、そういうPRをするお金がなければ何もできませんよ。できるなら、やってみなさい。そういうことで、時間がございません。もうございませんから、次に走ります。 次に、雇用対策についてでございますけれどもですね、天下りの実態についてでございますけれども、このことについては、私は昨年の三月議会において質問をしてまいりました。助役の言葉では、要は行政経験豊かで、恩給ももらっておるものですから、人件費もそう要らない、安くて済むということでお願いされているようですというようなお答えでございました。先ほど市長からも、そういうことで答えがありましたから、大半わかったわけでございますけれどもですね。 行政経験豊かという、恐らく経験豊かですね、三十数年勤めているんですから。しかしながら、ことしもまた人材センターに、残念ながら天下り、消防署から入っておられる。打ち合わせの折に、このことについて申しますと、総務課長は、うちとしては直接関係はないんですよと、だれを採用しなさいて言っていない、それはわかるわけですよ。しかしながら、数十件の委託事業もシルバー人材にさせておるわけですから、こういうことについても関係はないということはないと思います。要は畑違いの方ですよ、事務長というものは。事務長というものは、そうあれば民間でもですね、土木の事務、建設業の事務、あらゆる事務をした方は経験豊富ですよ。なぜそういうことに、その観光協会の事務長を民間から応募したように、私は応募すべきと思うわけですよ。全部その方に手引きをしておる、私、そう思ってならないわけですよ。どうですか。 ◎助役(田中正之君)  シルバー人材センターの理事長から、市の職員を、ひとつ経験のある人を派遣いただきたいというふうな話は確かにあります。しかし、私の方は、この前も答弁しましたように、これはうちの関係する機関ではございませんので、自分のところでその辺はしてくださいと、こういう今までの、市の職員を採用することについては、いろいろあっております。そういうことで、皆さんの方で、どうするのかは決定してくださいと、私の方はそういうことはいたしませんという、はっきりした答弁をいたしております。 ◆二番(岩村孫信君)  助役はそういう答弁でございますが、それはそれとしてですね、私は、先ほど市長もお答えいただきました、要は社会福祉協議会、文化センター、シルバー人材センター、北部図書館、中部図書館、観光協会と、大きいところがありますね。この勤めておられる年数を、まずお聞かせいただきたいと思います。 ◎総務課長(尼崎利幸君)  一応文化センターを除きましては、一応最高一年で更新をさせておりまして、多分図書館等につきましては、二年間雇用しているというふうに思っております。 ◆二番(岩村孫信君)  それは、総務課長、本当でしょうな。本当ですか。 ◎総務課長(尼崎利幸君)  一応一年更新で、二年間は一応しております。 ◆二番(岩村孫信君)  本当であれば、それで結構でございます。 次に、親子採用のあり方についてでございますけれども、親子採用が、先ほど市長からですかね、五組ということがございましたけれども、できますれば、所属ごとの人数をお知らせいただきたい。 ◎総務課長(尼崎利幸君)  お答えいたします。 まずですね、一件は市民課、一件は会計課、一件が病院、一件が農林課、一件が消防でございます。 ◆二番(岩村孫信君)  そうしますと、管理職は何組おりますか。 ◎総務課長(尼崎利幸君)  管理職は一件でございます。 ◆二番(岩村孫信君)  管理職はどの方か知りませんけれども、私はですね、こういう雇用問題に大変厳しいときに、制限はないといっても、私は、そういう考慮する考えもあっていいんじゃないかなと思うわけでございます。こういうことであればですね、まず私は心の教育をですね、させていただくために、まず生涯学習課の方にですね、張りつけてですね、まず教育をさせていただく必要もあるんじゃないかなと思うわけでございます。総務課長、どうでしょうか。 ◎総務課長(尼崎利幸君)  その生涯学習に張りつけて、生涯学習の勉強をさせるということでしょうか。(「はい、そうです」と言う者あり)基本的に、先ほど市長が申し上げましたように、採用に関しましては、例えば当然憲法にも認められておりますし、これは地公法でも当然認められておりますので、ですから、例えばその辞令をとって生涯学習に行って勉強せろとかというのは基本的には不可能な話でございます。(「いいです」と言う者あり) ◆二番(岩村孫信君)  あなたのですね、言われるとはわかるわけです。私はですね、それからですね、ほかの課に張りつけてもいいんじゃないかという気持ちを持ったから、あなたに対してどうですかと私は聞いているわけです。私が、いや、直接どこでも張りつけるんですよと言えばよかですよ。それで結構でございます。 ではですね、他の地域で親子採用はどこどこあっていますか。他の自治体。 ◎総務課長(尼崎利幸君)  私が知っている範囲内でありましたらですね、お隣の松浦さんもやっておりますし、当然県も国も、長崎市も佐世保市もやっています。 ◆二番(岩村孫信君)  そういうことであれば、本市も、雇用問題が苦しくなっても、どんどん採用していくということでございますね。そういうことは一向に構わない、能力のある者は市役所にも入るんだ、そういうことを理解して結構でございますね。 ◎総務課長(尼崎利幸君)  先ほど市長が申し上げましたように、あくまでもこれは採用試験、競争試験でやっておりますので、どんどんになるかどうかはわかりませんが、試験の結果次第ですので、どんどんなるかわかりませんが、平等の取り扱いをしていくということを市長がお答えをしたわけでございます。 以上です。 ◆二番(岩村孫信君)  そういうことであれば、行政の考えは私も十分わかったわけでございます。 次に、建設行政に移ってまいりたいと思いますけれども、先ほど建設課長からも十分わかりやすく答弁をいただきました。 実は私、この建設の関係には、市営住宅の入居待機者が非常に多いということでございます。私は議員になりましてからも、ちょいちょい待機者は何名ぐらいおりますかと聞くわけでございますが、いつも四十人から五十人。四十人を下ったことがない。私はどうしてかなと、はっきり申しまして、職員に本当ですか、本当やということを私、聞きました。先ほど課長からお答えがあって、いろいろと気に食わないから、ここには住まないんだというようなこともあるということを聞きましたけれども、私はどうしてもですね、これが腑に落ちないわけですよ。もう何カ月も前から申し込んでも、はっきり申し上げまして、車の中にはそう何カ月も寝られんわけです。 私はですね、これをやっぱりぜひ何とかしていただかねば、私は、そういうことも市民の皆さんから受けまして、中の原、赤坂、稗田、下大垣、大膳原の住宅、自分の足で歩いて全部見てまいりました。まず、倉庫がわりに借りておって戻さない方がおる。これをどうするかというと、建設課長に聞きましたところ、借りているのだから、戻せと言われないということですけれども、人間が毎日住んでいない住宅は戻していただくように何とかならないものか。そうしないと、四、五十人の皆さん方が家はどこかなかかということで、うろうろしてさるいとる。そして、どこもあいているんですよ、何で入られんとですかと言いますよ。そういうところがあります。私はですね、もう少しそういうところを何とかできないものかと思いますけれども、課長、どうでしょうか。 ◎建設課長(三村俊作君)  議員からちょっとお聞きしまして、実情をちょっと調査をしたんですけれども、まずですね、基本的には、入居者が正当な事由によらないで十五日間以上市営住宅を使用しないときは明け渡しの請求ができるんですが、十五日以上使用しないときにはですね、うちの方に住宅一時不使用届を出すようになっております。 今議員がおっしゃった実例をちょっと調べたんですが、たまたま女性の方がお一人で住まわれてですね、その方が田平の方の障害者の収容の施設と聞いておりますけど、そこにお勤めになって、たまたま夜に何日かお泊まりになることがあるそうなんですね。そういうことについては、この今言う十五日以上ということには当てはまりませんので、そういうことがたまたま何日か続くものですから、近所の方が、一人しか住んでいませんので、ちょっとおかしいなというふうに感じたんじゃないかなというふうな気がしておりますが。 以上でございます。 ◆二番(岩村孫信君)  私は全般的なことを言っているんですけどね。それはよしといたしまして、まず、先ほどは先輩議員が、このバリアフリーの件についても、これは新設の場合のバリアフリー化だったと思いますけれども、私は現在のですね、稗田、あるいは下大垣、中の崎ですか、あそこあたりの、その玄関の階段が非常にこけが生えて、青ノリが生え、滑るわけですね。これを私は、何とかできないものかという声がございまして、私は告知をいたしたわけです。この改良については、若い人はそうでもないですけれども、お年を召した方は非常に危ないと私は思うわけですね。何とか要望があれば、そこら辺は聞き入れていただきたいなと思うわけです。 ◎建設課長(三村俊作君)  この件につきましては、先ほど答弁をいたしましたようにですね、古い住宅が三十年以前に、基準がちょっと、そういう基準で住宅建設ができたものですから、宅地等がそういう、今考えれば、少し悪い状況になっておるというようなところがございます。実情に応じましてですね、そこの方々の意見も聞きながら、階段とか、急な階段についてはですね、手すり等を設置したいと、改善していきたいというふうに考えております。ただ、一度にはですね、ちょっと予算もかかるものですから、できる範囲でですね、緊急度の高いものから改善していきたいという考えでございますので、御理解お願いします。 ◆二番(岩村孫信君)  そういうことで、うれしい答弁をしていただきまして、ありがとうございます。 次に、これは県の方の関係でございますけれども、建設行政について私は質問させていただきたいと思いますけれども、保健所の跡地の県営社宅と申しますか、あれはアパートというものですかね、これがけさも私、見てまいりました。十棟、いわゆる二階建て、これがあいておる。こういうのを、どうにか平戸市として県の方にお願いをして、できないものか。これは市の品物じゃないよと言われれば、それまででございますけれども、私は、あの教会から下ってきたところに、まっぽし観光客の皆さん方の、非常にみすぼらしい。観光地平戸というイメージが大きく私は悪化すると思うわけでございまして、あれは十棟ございますから、あれを何とか……。私は見てまいりました。現状のままでも入居される状態でございますよ。そういうことで、私は、このことについては、市長にお願いでございますけれども、早急に私は県の方に何とか話し合いをしていただくことはできないかなと思うわけでございます。 そしてまた、あと一カ所、中の原の住宅の入り口に、二棟、モルタル、プレハブづくりといいますかね、モルタルづくりのあれが、二世帯入るしこ、荒れ放題になっております。これを私はいつも思うわけですが、何とかこれを草を刈り、整備して、何とか入居することができないかな。そうすると、十二世帯入られる。まだまだ私は知っておりますけれども、あの清水川のNTTのビルと申しますか、アパート、これもあいている。ああいうのを何とか、どうかされないものかなと。そうすると、住宅問題は一度に解決すると私は思うわけでございまして、市のものじゃなかもんと言われればそれまでですけれども、平戸市の領土に建っておりますから、何とか関係機関に呼びかけて、私は対策を講じてほしいと思うわけです。どうでしょうか。 ◎市長(白浜信君)  それは保健所の官舎なんですね。ただ、我々としては、やっぱりできるだけとどめたい、平戸市に、市内に。そういうことで、我々は今までですね、いわゆる公舎に住んでいたと思いますよ。今は全然住んでいないのかどうか、私は確認しておりませんけど、これは田平の方にも公舎はつくっています。それと、この保健所の公舎も、こういう田平地区のグループとして、公舎として残していますから、余り言うと、追い出す格好で、我々としてはですね、今まで言われなかったという現状もあります。だから、NTTの話も、それは前も一度検討したことがございました。ただし、そこのところの県の公舎につきましても、そういう完全に使っていなければですね、そういうことも当然必要だと思いますけれども、十分その辺は対処してまいりたいと思いますけれども、我々としても、まだ思惑がございまして、あそこの土地をですね、以前に市から県に提供しています。だから、これがまた、我々としては、逆に県から市の方にですね、返していただきたいという算段もございましてですね、あのことについては、まだまだちょっと触れないできたのが現状でございまして、今後含めて検討してまいりたいと思います。 ◆二番(岩村孫信君)  市長ですね、私はお願いですよ。今のままで、いわゆる私も植物は知っておりますけど、あの草だけは知らん。よう荒れたところに生える新代物が背丈ほどなっておる。私は、それだけでも早くですね、伐採と申しますか、除草をして、もう少ししないと、本当に観光の玄関口がああいうふうになっておる。非常に私は、平戸市としてプラスにはならないと思うわけですね。私が文句言われるなら、立派にやりますけれども。 ◎市長(白浜信君)  その辺については、私どもも管理していない土地ですからね、それは管理者である、田平土木がしているのか、保健所がしているのかわかりませんけど、それは十分話をしてですね、まず、草刈りだけはしていただくような、あれをしたいと思います。 ◆二番(岩村孫信君)  そうしますと、あそこのですね、私が今申し上げました中の原の入り口に、二棟荒れ放題しておりますから、ついでにあれもお願いしていただきたい。大体あなた方は知らんとでしょう。もう少し、やっぱりどこでも足で稼がにゃいかんですよ。あれはたしかですね、たしか県の公舎と思いますよ。岩永商店さんの倉庫ですかね、自宅の裏にあります、二棟。あれは調べておってください、私もはっきり県に聞いたわけじゃないんですからね。私が間違っているかもわからん。個人のとじゃないということは間違いないんです。市営住宅のわきですから。あそこは観光客云々ということはですね、余り影響はないと思いますけど、非常に見てくれが悪い。 そういうことで、時間も参ったようでございますので、私の一般質問を終わらせていただきます。よろしくお願いしておきます。ありがとうございました。 ○議長(井手新助君)  次は、十一番川渕喜代美議員。 ◆十一番(川渕喜代美君) 登壇 一般質問も第二日目の最後でありまして、理事者も議員も大変お疲れのことと思いますが、いましばらくのおつき合いをお願いいたしたいと存じます。 さて、日本の政治経済、すべてを含めた国情は、小泉総理のもと、構造的にも大変革期を迎え、あわせて社会状況混迷の中で、政治家の逮捕、ごまかし、疑惑、民間では殺人、強盗、児童虐待、あるいは大病院での医療ミス等、数え上げたら限りない毎日、そして、その連続であります。見るのも嫌、聞くのも嫌、考えるのも嫌になってまいりましたが、どうしてこのように世の中が荒廃してきたのか。大きく取り上げてみると、まず、安全保障と憲法問題、米国テロに始まったナショナリズムの台頭、その中にあって、日本外交、とりわけ中国、北朝鮮とどうつき合うのか、当然考えられる有事法制も、議論また多いことであります。 総理の目玉である構造改革は、日本経済をも直撃し、財政再建の名のもとに、社会では失業の増大、デフレ、これに関連するペイオフ解禁、それも確たるものでなく、きのうからのニュースでは、大変ぐらついている。そして、地方交付税廃止に向けての財政改革、あるいは合併を促す行政改革、郵政民営化、道路公団に代表される特殊法人改革。特殊法人と一口に言いましても、国土交通省関係だけでも二十一ある、あるいは保険、年金改革、ゆとりか詰め込みかで揺れる教育改革、そして残るは、人権にもかかわるであろう個人情報保護法制定に向けてであります。 今まで歴代の首相が手つかずの、あるいは手つけ得ずの分野が多いことから、大変結構だと思う反面、首相の言う論理が総体的には都市専従、地方、特に過疎地は切り捨てのように見えてならないのであります。特に交通網整備、高速道路整備については、むだと言っているようであります。地方交付税の廃止を目指しての見直し、削減論についても同じであります。北川三重県知事、高知県の橋本知事等は、国の財政事情による一方的削減は不当であり、交付税の見直しは地方への税財源移譲と一体であるべしと言っており、また、浅野宮城県知事は、地方ではタヌキやキツネしか通らないところに道路をつくり続けている等の発言は、現状を全く知らない人間だと、道路特定財源の使途は地方が決めるとさえ言っております。我々がとやかく言っても及ばぬことではあります。しかし、将来に対する不安、そして、ストレスは言いようがないものがあります。せめてこの壇上からだけでも、不満だ、均衡ある国土発展をと叫びたいのであります。 さて、前置きが長くなりましたが、さて、私は二点通告しておりますので、質問いたします。 まず第一点は、ワークシェアリング対策に本市ではどう取り組んでいるのか、あるいはどう対応しようとしているのか、お伺いいたしたいのであります。 先ほど述べましたとおり、この田舎の本市でさえ、不況の波は深刻であります。農業、漁業はもちろんのこと、幾分安定かと思われた建設業界も、公共事業抑制の波に危機感を募らせており、当然ながら民間事業も自粛の傾向にあり、ただ一つの働き場であるこれらの業界の不況には、市民の不安はぬぐい得ないものがあります。半日でも、あるいは二、三時間でも、賃金がもらえる働く場をという市民の声を聞くとき、覚えたばかりのワークシェアリングという言葉ですが、何か分かち合えるものがあるのか、該当する業種はないのか、お尋ねをする次第であります。 第二点は、毎日マスコミが取り上げない日はないぐらい物議を醸している住基ネット、いわゆる住民基本台帳ネットワーク、これが今後どう展開されるのか。 去る八月五日にスタートし、約一年間は氏名、住所、生年月日、性別に住民票コードが加えられ、コンピューターに集約される。したがって、国、県、他市町村でも利用ができる。転入、転出、その他簡素化される部分も理解できますが、一方、個人情報は守られるのか、大変心配するものであります。それでなくとも、現状でも驚くほど個人情報的なものが他人に漏れておりますが、これ以上あってはならない。したがって、本市としての方向、方針を含め、通告いたしております項目について御説明をお願いしたいわけであります。 的確な御答弁をいただければ、再質問はできる限り控えたいと思いますが、二、三あれば、自席より行いますので、議長において、よろしくお取り計らいのほどお願いいたします。 ◎市長(白浜信君) 登壇 それでは、川渕議員の質問にお答えをいたします。 住民基本台帳ネットワークシステムについてでありますが、住民基本台帳事務は、従来から市町村の事務と、自治事務とされてきたところであり、市民生活に深いかかわりのあるものとして定着してきたところでございます。住民基本台帳ネットワークシステムは、市町村が運営する住民基本台帳制度の基本的な枠組みを変更することなく、全国的に市町村の区域を超えて、本人の確認ができる仕組みに拡大しようとするもので、住基ネットを導入することによりまして、情報化社会に対応して、住民負担の軽減、住民サービスの向上、国、地方を通じた行政の効率化を図ることが可能となり、将来の電子政府、電子自治体を目指す国の政策であり、住民サービスの拡充にもつながるものと考えております。 住基ネットは、市町村が管理する住民基本台帳のネットワーク化を図り、氏名、生年月日、性別、住所の四情報と、住民票コード等により、全国共通の本人が確認できる仕組みであります。稼働に当たりましては、一部の市町村で不参加がありましたが、本市では独自の運用管理規定や個人情報管理要領等、セキュリティー体制を整備するなど、住民の不安を払拭するため、種々の措置を講じて、八月五日からスタートさせております。 さらに、八月十二日に、住民票コードを八千五百六十四世帯、二万四千二百六人に対し送付をいたしましたが、新聞紙上等で報道されているような受け取り拒否などのトラブルは本市では確認されておらず、個人コードの変更が一件あったのみで、順調に進捗しているものと理解をいたしております。 今回のシステム導入によりまして、社会の急速な進展の中、住民負担の軽減、住民サービスの向上が図られるよう万全を期してまいりたいと思っております。 詳細については市民生活課長に、ワークシェアリング対策については各担当課長より答弁させますので、よろしくお願いいたします。 ◎総務課長(尼崎利幸君)  川渕議員さんの方からワークシェアリングの対策につきまして御質問があっておりますので、お答えをさせていただきます。 初めに、ちょっとワークシェアリングにつきまして若干お話をさせていただきますが、よろしゅうございますか。(「はい」と言う者あり) ワークシェアリングという言葉が非常に今現在取りざたされておりますけれども、この言葉は、日本の失業率が平成十三年七月に五%台に達しておりまして、過去最悪を更新し続けておりまして、今なお、下げどまりの気配すらない状況。そういう中にありまして、雇用の維持、創出、そういう観点から、ワークシェアリングに社会的関心が集まっているところであります。 労働省の研究報告書によると、ワークシェアリングとは、雇用機会、労働時間、賃金という三つの要素の組み合わせを変化させることを通じて、一定の雇用量をより多くの労働者の間で分かち合うことを意味し、その目的から四つのタイプに分類されるというふうに言われております。一つは、一時的な景況の悪化を乗り越えるための緊急避難的なタイプ、二つ目は、中高年層の雇用を確保するために、中高年層を対象にしたタイプ、三つ目は、失業者に新たな就業機会を提供することを目的として、法定労働時間を短縮し、雇用機会を与えるタイプ、四つ目は、短時間勤務を導入するなど勤務の仕方を多様化し、女性や高齢者を中心に雇用機会を与えるタイプの四つがあるというふうに言われております。 近年、緊急雇用対策として、県庁及び規模の大きな自治体で、時間外勤務手当を一律削減するなどの方法でワークシェアリングを実施されておりますけれども、ある程度の雇用を確保するためには、相当の財政規模の自治体でなければ余り効果が望めないというのが実態のようでございます。県内におきましては、長崎市、大村市が今年度の九月以降に試行的なワークシェアリングの実施を予定していると聞き及んでおります。 今回、平成十三年度の超過勤務の業務内容を見直しましたが、病院、消防、衛生センターといった特異的な職場を除いても、平常業務では対応できない業務で、専門的知識、経験を必要とするものがほとんどでありますので、現在の超過勤務をワークシェアリングとして分かち合えるかどうかは、非常に研究する必要があるというふうに考えております。しかしながら、雇用促進対策は地域経済振興策の大きな柱の一つでもありますので、本市におきましても、ワークシェアリング導入に関するメリット、デメリットを検討するとともに、先進市の取り組み事例等の調査を行いながら、ワークシェアリングの実施が可能かどうか、今後研究を進めていきたいというふうに考えております。 参考までに、現在、臨時職員等の状況についてちょっと紹介させていただきますけれども、本年四月一日現在で、臨時嘱託職員が五十一名、臨時職員が六十二名、パート職員が二十四名の、総数百三十七名を各課に配置いたしております。臨時職員が十名以上配置されている課といたしましては、市民病院、ここは四十四名でございまして、全体の約三一%になっております。次に、給食センター、これは両センター合わせまして二十二名、それから、建設課十名となっております。大体臨時職員の状況としては、そういう状況でございます。 それから次に、時間外勤務の近年の状況について若干説明をさせていただきます。 時間外勤務の総数でございますけれども、平成十二年度が五万二千九百九十四時間、これは全体でございます。主な支出費目では、消防関係が一万七千九百六十九時間、市民病院が一万一千九百十三時間となっております。同じく十三年度につきましては、総時間数は五万八千四百九時間でございまして、大体大きいものは、先ほど言いましたように、消防と市民病院。大体、数字的には大体同じような、市民病院が若干ふえておりますけれども、時間数からいきますと、大体市民病院、それから、消防が大きなものでございます。 以上でございます。 それから、先ほど住基ネットワークの関係で御質問があっておりました件について答弁をさせていただきますけれども、一番最後に、プライバシー保護条例の関係についてお尋ねがあっておりますけれども、その件についてちょっと答弁をさせていただきます。 本市では、昭和六十三年十二月に、市が保有する個人情報のうち、電子計算機で処理するものを対象とした個人情報保護条例を施行し、議員御指摘の住民基本ネットワークにつきましても、この条例で個人情報の適正な取り扱いを確保し、個人の利益を保護できるものと考えております。しかしながら、本年四月に県が施行いたしました個人情報保護条例につきましては、地方公共団体が共有するすべての個人情報の適正な取り扱いを確保することにより、個人の利益を保護しようとするものでございます。 個人情報とは、個人の氏名、住所、所得、履歴等の個人に関する情報であって、だれの情報であるかが特定できるものを言うわけでございまして、実施機関がこの個人情報を扱う事務については、その事務の名称、目的、情報の収集先等を記載した登録簿を作成し、いつでも自由に閲覧できるようにするものです。 本市におきましても、電子計算機以外の個人情報につきましては、適正な取り扱いのルールを定め、市民の皆さんが自分の情報を見るための開示請求などの権利を確立するための検討を行っていきたいと考えております。現在、国の方で個人情報保護法の検討もなされておりますし、そういう状況を見据えながら今後検討を加えていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◎市民生活課長(松瀬強君)  川渕議員の御質問にお答えいたします。 市長が先ほど申されましたとおり、八月五日に住民基本台帳ネットワークが稼働いたしまして一カ月経過しておりますが、おかげさまで平戸市の場合には何らトラブルはあっておりません。 今後の方針及び行程でございますけれども、スケジュールといたしましては、来年八月以降の第二次本格稼働に向けた準備作業が、この一年間は中心になる作業でございます。第二次稼働につきましては、この住民基本台帳のカード化が希望者に交付されるというふうな段取りになっています。そのための機器の調達や設備、それから、住民票の広域の交付に関する運用テスト等々がございまして、将来的には、そのICカードによりまして、平戸市独自の、例えば福祉カードとか施設の利用カードとか印鑑登録カードとか、そういうふうなもろもろのですね、利用しやすいようなカードに乗せていくというような検討課題がございますので、今後はそれを全庁的に、どういうふうなことをサービス項目の中に加えていくかということで、検討していくようになってまいります。 それで、個人情報として今後入力されるものはどんなものかというふうな御質問ですけれども、今後入力されるというものは、今稼働しておりますのは、先ほどからも言っておりますとおり、一点目が住民票コード、それから二点目が氏名、三つ目が住所、四が生年月日、五が性別の、基本五項目以外にはですね、現段階では個人情報に入力して加えていくという予定はございません。それだけでございます。 その場合の今考えられるメリットとデメリットということになりますけれども、まず、メリットといたしましては、恩給とか共済、労災の年金の現況証明のために、今までは役所に出向いて書類をとっておりましたけれども、これが不要になるということ。二点目が、国に対して、いろいろ免許を受験する場合に住民票の添付が必要でございましたけれども、これも要らなくなるということです。それから、先ほども言いますとおり、住民票はどこの、全国のどこに行ってもですね、それがとれるようになると。そして、四点目には、転入、転出の手続が非常に簡素化になりますよということが言われております。そういうことになりますと、現在、国の機関によって本人確認のために、いろいろな形で住民票をつけなさいとかですね、現況届を出しなさいとかいうような仕事がずうっとありますけれども、この九十三項目が差し当たりことしの場合には影響してきますと。それで、将来的には、国の考え方としては、二百六十四項目にですね、これを適用していこうというような考えが持たれております。 いずれにいたしましても、住民の負担軽減と住民サービスの向上、それと、行政の効率化が図られるということを目指しておるわけでございますけれども、それじゃあ、デメリットが全くないかといいますというと、セキュリティー対策については万全を期しておるわけでございますけれども、運用面で一〇〇%漏えいがないかといいますと、そういうこともないようでございますけれども、とにかくセキュリティーに万全を期して私たちはやっていく以外にないということでございます。 それから、人口二万人以上のですね、市町村では、カード発行機の義務が課されております。ですから、カードの取得者が、自分はカードが欲しいよという人がどの程度になるか今のところ予想はできませんけれども、この機械設置が三百二十万円以上になっておりますので、これが来年度以降、負担となっております。 その次に、プライバシーの侵害、処罰規定がどうなっているかというようなお尋ねでございますけれども、プライバシーの侵害に対する処罰ですが、議員さんも御承知のとおり、先ほどからも出ておりますとおり、今国会では個人情報保護法は継続審議になっております。しかし、住民基本台帳法第四十二条にはですね、罰則規定があるんですよ。この罰則規定といいますのは、規定に違反して秘密を漏らした者は、二年以下の懲役、または百万円以下の罰金に処するという住民基本台帳法の規定がございますので、現在は、この規定によりまして対処するようにしております。 それから次に、先ほど総務課長の方からも言いましたとおり、プライバシー保護条例の制定はどうなっているのかということにつきましては、実は八月五日の稼働に向けまして、平戸市の場合にもですね、セキュリティー対策を万全を期さなければいけないということで、助役さんを責任者としまして、本市独自の住民基本台帳ネットワーク運用管理規定、それから、本人確認情報等の個人情報管理要綱、緊急時対応計画等を整備しまして、プライバシーの保護に十分注意していこうということで、現在、住民係としてはですね、住民ネットワークの画面を見れるのは専門職の二人だけということで、制限しております。そして、住民係の出入り口についてもですね、これは制限をさせていただいています。そういうことで、十分その辺の取り扱いについても、そして、住民記録をですね、のぞいた人も、何月何日に何の目的でのぞいたということも記録に残るようなシステムでございますので、そこら辺のセキュリティーを含めて、万全の体制で今のところ出発しておりますので、御報告を兼ねて御理解をいただきたいと思います。 ◎市民病院事務長(綾香喜之助君)  臨時雇いの状況について、市民病院の方の状況を答弁いたします。 本年八月一日現在、全職員百二十三人のうち三三%に当たる四十一人の臨時職員を配置して運営しております。内訳は、臨時嘱託職員二十八人、臨時職員十一人、パート職員二人で、その八三%に当たる三十四人が看護師や看護補助者等の看護職員として外来病棟などの看護部門に配置し、その大半の職員は夜勤等にも従事して、看護体制を支えているところでございます。市民病院では、開設以来、十三年度末までの経営健全化計画を進め、各種手当の見直しや院外処方せんの発行、医事部門や給食部門の民間委託等により、職員給与費の削減等の経営合理化を積極的に推進してきたところでございまして、こうした一面からも、臨時職員の配置比率が高い要因となっているところでございます。 市民病院で雇用している看護職員数は、平成八年の病院開設時には、正規職員と臨時職員を合わせて五十七人でございましたが、看護基準の引き上げにより、手厚い看護を行うため、年々増員され、現在八十七人の看護職員を配置しているところでございます。また、平成十年度からは医事窓口部門、平成十三年度からは給食部門の民間委託化を実施いたしております。委託職員二十二人全員について、委託前と同様、引き続き地元から雇用いたしているところでございます。一方、看護職員については、毎年数人を雇用しておりますが、産休や長期の育児休暇等により現員不足を生じ、病棟部門で基準を欠くおそれがある場合については、年度途中で長崎県ナースバンクに照会するなど看護要員の確保に努め、新規に採用しているところであります。 臨時職員の賃金につきましては、例年、市の予算編成方針に基づき、職種ごとの賃金単価が定められておりますが、看護師の中でも、夜勤体制に入る看護師につきましては、例外措置として、雇用当初から月給制の嘱託職員として処遇しているところであり、六月と十二月には期末手当を支給するほか、勤務に応じて看護手当や時間外手当を支給いたしております。しかしながら、給与やその他の事情で中途退職者も多く、後を絶たない状況でございます。看護師及び准看護師等、看護免許保持者の確保に大変苦慮しているところでございます。 以上でございます。 ◎福祉事務所長(宮本照芳君)  シルバー人材センター委託業務の中で、一般の雇用に属するものはないかということの御質問でございますが、シルバー人材センターについては、自主、自立、共働、共助ということを掲げまして、自発性、自主性を持ちながら、社会との相互交流や連携を忘れず、公益性、公共性を自覚して運営するというようなことから、平戸市シルバー人材センターを平成四年二月に発足いたしたところでございます。その後、平成六年度には、会員のよりどころでございますシルバーワークプラザを建設したところでございます。平成十四年の七月現在の会員数でございますが、三百十七名となっておりまして、地域の六十歳以上の高年齢者が共働、共助し合うことによって、高年齢者の就業を通し、市の連携を図りながら、地域社会に密着した臨時的かつ短期的な仕事を、家庭、事業所、官公庁等から引き受け、これをシルバー人材センターに加入している会員の希望や能力に応じて提供しているところでございます。 人材センターの公共の受注契約の多くは、公園等の剪定作業、また、雑草の伐採、庁舎管理等となっておるところでございますが、ここで、平成十三年度の受注件数については千五百五十二件でございます。そのうち公共については四十八件、民間が千五百四件でございまして、受注契約額が一億六百万程度になっております。就業延べ実人員でございますけれども、二万一千二百四十二人でございまして、実就業人員が大体二百七十人、就業率で八七・七%となっているところでございます。職種としては、あらゆる職種をやっているところでございますけれども、そのうち主なものについて御説明をいたしますが、まず、職群別件数でございますけれども、芸術的な職群もございます。技能群もございます。その技能群の中では、大工さんなり左官さんなり剪定、これが五百四十八件、大体三五・三%となっております。それと、大体軽作業が主なものでございまして、清掃、除草、それから農作業、そういったものが主なもので、八百八十七件というような、五七%に達しておるところでございます。 以上のような職種を受注いたしておるところでございますが、議員お尋ねの自動車運転業務といたしましては、保険センターで月二回開催されておりますリハビリの集い、それから、基本健診の折に、機材運搬の運転手として二名との業務委託契約をいたしておるところでございます。また、退職された市の職員の中で、運転手等をしていた職員等については、運転業務に登録をしていないということから、これの業務提携はなされていないところでございます。 以上でございます。 ◆十一番(川渕喜代美君)  それぞれに丁寧な御答弁をいただきまして、ありがとうございました。 そもそもこの問題、特にワークシェアリングというのに私が質問をいたしましたのは、ワークシェアリングというのは、大体もともと欧州で始まって、これが功を奏して、失業問題、EC加盟国の失業問題が解決されたというのをちょっと本で読んだことがございまして、それから興味を持ちまして、いろいろ関係するものについてはずうっと読んでみたんですが、ジャーナリストである小川  さんは、労働時間をドイツ並みにすれば、日本の失業問題は、大半は残業をなくすだけで解決すると、こういうふうに言っているようでございます。 なぜこのようなことを私が取り上げたかといいますと、本市のような過疎地でも、先ほど申し上げましたとおり、二、三時間でも仕事が欲しい、半日でもよいというような声が意外と、私の意とは違いまして、多いわけですね。二、三時間の仕事というのは、私は、とてもじゃないが仕事にならない。したがって、二、三時間ですから、月にいたしますと、金にいたしますと、五、六万ぐらいにしかならない。それでは、何の足しにもならない、仕事にならないんじゃないかと、こういうふうなことを申し上げたことがあったんですが、そうではないんですね。市民の皆さん方の声は、それででも結構だと、ぜひひとつ生活の足しになるだけでもいいから仕事が欲しい。 先ほども二番議員からの質問でも、そういうお話が出ておりましたが、私は実はびっくりしたんですね。それだけ平戸で経済不況が地に着いてきた、いわゆるデフレ傾向が顕著に出ているんじゃないかと、このように思ったわけです。それに比べて公務員はよかですなと、こういうふうなお話を聞きますときにですね、私も過去そういう経験であるだけにですね、非常に返事に困ったことがございます。いや、今では、ことしは特に人事院勧告もマイナスの、いわゆる下げた勧告なんですよと、こういうふうに苦しい答弁を、言いわけをしたわけですけれども、市民サイドから見れば、これは当然の、全くそのとおりなんだということです。 そこで、先ほど説明もいただきましたが、資料を見てみますと、今年四月一日で正職員が四百二十九人、これに対して、嘱託、臨時、パート職員が百三十七人、先ほども説明がありましたが、合計で五百六十六人。ですから、百三十七人というのは、ちょっと二四・二%になるんじゃないかと。中でも病院のごときは、先ほど御説明がありましたように、臨時嘱託、臨時、パート職員が非常に多いと、正職員の半数ぐらいを占めていると。これは私も実態をよく存じておるわけでございますけれども、一番これが高くて三五%。極論すれば、総じていえば、臨時職員等でもっているというところもございます。 特に医療業務に当たる看護職、准看護職は、命を預かる責任ある立場ですから、これは給与等についても、いつかも一般質問で申し上げましたとおり、もう少し待遇するべきじゃないかという思いがないではないんですけれども、事務長との打ち合わせの中で、やはり実情はこうなんですよと説明をいただきました。しかも、事務職とは一日千百円違うということもお聞きいたしました。今の御時世ですから、それはそれで了解をしなければいけんなと、こういうふうに思ったわけでございます。 ただ、これはちょっと小さなことですけれども、ただ、保健婦と、これは保健師ていうんですかね、保健婦でいいんですかね。保健婦と正看護婦と一日当たり五百円単価が違うようですけれども、これは何か法の基準か何かで、はっきりしておるですかね。 ◎市民病院事務長(綾香喜之助君)  これは総務課の方で予算の編成時に、そういうふうに決めておるわけでございますが、修学年数が違うようでございまして、その方で単価が引き上がっておるようでございます。 ◆十一番(川渕喜代美君)  わかりました。 それからですね、建設課は大体専門職が多いわけですから、これはわかるわけなんですが、保険センターでですね、ずっと今いただきました資料を見まして、どこも一緒、いっぱいの状況というのはよくわかるんですね。今も申し上げました建設課なんか、ほとんどが技術屋さんといいますか、専門職。ですから、病院にしてもしかり。四四%あるけれども、専門職、ほとんど専門職。ちょっとわからなかったのが、保健センターでは総数が十九名ですかね。そして、この中で正職員が十三名、准看護婦が二名で、あと臨時さんが三名、パートさんが一名、これは比率でいえば、病院に次いでですね、約三一・二%の比率があるわけですが、この臨時さんの三、パートさんの一というのの仕事の内容、ちょっと教えてください。 ◎保健センター事務長(大畑達雄君)  それでは、保険センターにおける臨時嘱託、臨時、パート職員の数について、それから、採用基準等についてお答えいたします。 保健センターにおきましては、臨時嘱託職員が二名、准看護婦二名でございます。それから、これにつきましては、基本健康診査と予防接種事業の臨時嘱託でございます。それから、訪問看護ステーションに臨時職員三名、看護師一名と准看護師一名、それから事務補助一名でございます。それから、パート職員二名、これにつきましては、基本健康診査の事務補助でございます。職務内容につきましては、乳幼児、一歳半、三歳児健診、それから妊婦教室、それから四十歳以上の方の基本健診、それから訪問看護業務等の内容でございます。 以上です。 ◆十一番(川渕喜代美君)  わかりました。 長崎市が取り組んでおりますワークシェアリングの制度というのを、新聞に載っておりましたので、九州の県都では初めてだということですけれども、熊本市も十月からやると。それから、けさの新聞を見ますとですね、大村市も来月からやると、こういうことが載っております。長崎市にちょっとお尋ねをいたしましたところ、来年三月まで試行的にやりまして、状況を分析した上で来年四月から本格導入を目指したいと、こういうことなんですが、先ほど市長の御答弁では、十分研究してやっていきたいと、平戸でも研究したいと、こういう前向きの御答弁だったと思いますが、全庁的に、職種ごとに見直しをいただいて、できるだけ多くの人に働く場所を与えていただければどうかなと。長崎市の状況を聞きますと、現在の臨時さんの八時間が基本ですね。その八時間の時間を四時間ずつに分けて、そして、二人にする考えもあると、こういうような、それも検討課題の中でやっていきたいと、こういうふうなことをお聞きいたしました。そういうこともひっくるめて考えられるのかどうか、総務課長、いかがでしょうか。市長でもよございます。 ◎市長(白浜信君)  この問題につきましてはですね、やっぱり行政権限が伴う単純事務といいましょうか、その部分でしか、そのワークシェアリングには該当しないんじゃないかと私は思うんですね。だから、今現在、今臨時を含めて百三十七名と言いましたけど、そこの中でやれるものとやれないもの、さっきおっしゃったように、病院について四十名は全部免許を持たないとできないわけですから、それについてどういう内容の仕事があるか。実際、今おっしゃった長崎の分については、受付業務であるとかですね、でき上がった書類を交付するとかですね、そういう単純なものについてをやろうということで今やっていますから、やっぱり行政判断が入るものについては、それはちょっと無理ではないかというふうに思います。 だから、オランダが今これだけ成功したというのは、結局国全体をそういうふうに考えましてね、今まで二人で働いていたところは一・五人でその仕事を支えましょうということで、同じ会社におって、御主人さんが半分だけいきますよと、奥さんの方が丸々時間いきますよと、そういう全体的な制度を考えてですね、やっておられますので、また、それを変更したいときはできるというようなことですから、だから、臨時と正職でなくて、全部がやりながら、そういう数を余計採用して二分の一にするとかですね、そういう国全体のやり方があるものですから、ちょっと日本の今の雇用形態の中でやるというのは無理があるわけですから、民間の場合もそういうことになるんじゃないかと思いますけれども、実際は、やっぱり単純事務といいましょうか、そういうことじゃないと、今のところなじまないんではないかという。それだけがどれぐらいあるか、我々としても、やるならば、そこの今臨時で来られている、嘱託で来られている中で、午前中と午後に分かれて、四人おれば二人ずつするとか、そういう方法しか考えられないんじゃないかというふうに思いますが、そういうことも含めて今後は検討したいと思います。 ◆十一番(川渕喜代美君)  そういうことも、資料を見させていただいて、特に感じたわけですね。いわゆる分かち合うという職種はないなと、ほんに少ないわけですね。そういうところから、建設課にもちょっとお尋ねをしたわけでしたけれども、少ない職場かもわかりませんけれども、なるだけなら、なるだけですね、よく分析をされて、もしそれが少ない職場であってでも、分ける可能性があるところについては、ひとつぜひ研究していただきたいと、かように思う次第でございます。 超過勤務についてもちょっと御答弁いただきまして、病院とか消防とか、特殊職場を除くと、幾分減っているのかなという感じがいたしましたが、水道局関係で、前年度に比べますと五四%ぐらいふえているわけですね。もちろんこれもワークシェアリングに該当するものがないかというのが私の考えの基本でお尋ねするわけですから、どうぞひとつ誤解がないようにお願いいたしたいと思いますが、ちょっと前年度十年度に比べて、十三年度、五四%ぐらいふえているんですね、超勤時間がね。それは何か意味があるんですかね。 ◎水道局長(木村孝市君)  超過勤務についてでございますけれども、平成十三年度決算では、十五名の職員で年間千百五十七時間、二百十九万二千三百四十一円となっておりますが、平成十二年度の八百二十七時間より大幅に増加しておるわけでございます。これは本管の修理等、突発的な事故が、上水道では平成十二年度三十一件に対し十三年度では三十六件、それから、簡易水道では十八件に対して二十八件となりまして、特に度島の海淡装置の故障が多かったことと、また、育児休暇取得者が出たための原因でございます。 以上です。 ◆十一番(川渕喜代美君)  わかりました。ほかに税務の総務費とか公園費とか住宅管理でも、ちょっと倍以上にぐらい伸びておるようでございますけれども、これは省略いたしましょう。 それから、一般補助事務が、先ほど申し上げましたように、非常に思ったより少ないという感じがしております。先ほども申し上げましたように、各課事業をよく見直されて、もし、これはもちろんなれた人が各課皆さん方は使いやすいということはありますけれども、なるだけなら分けられるものがないかという基本に立って、非常に市民の皆さんが、そういう希望が多いわけですので、もしそういうのがあるとすれば、ぜひひとつ分かち合いたい、分かち合っていただきたい、こういう基本的な考え方の中にあって、もう一回、ひとつ事業の中で、そういう分野がないかは見直しをいただければありがたいと思うわけでございます。 次に、それでは、住基ネットの方に移らせていただきますが、先ほど御答弁では、拒否者はいなかったと、それから変更、何か変更されたものが一件だったということでございまして、私も少し安心をいたしましたが、本市で、ここ一年、これは去る総務委員会の中でも説明をいただいておったんですが、個人情報的なものは全国ネットには載せないということでございましたけれども、一年間は四項目とコードだけということでございましたけれども、十一年の八月に成立した住民基本台帳法の改正の時点では、法に基づいて国がやることだからと私も思いましたし、昨年三月議会でも説明を受けたにもかかわらず、余り深刻に受けとめていなかったと。ところが、八月五日いよいよスタートということになって、マスコミに登場しない日はない、こういうような状況で、私が読んだ内容でいいますと、牛は十けた、人は十一けたとか、スターリン体制の不気味さとか言われておるんですね。けさの長崎新聞では、住基ネットから一カ月、住民に根強い不安と、こういう記事も載っておるようでございます。 そこで、住基ネットに対して、県内七市の状況は、先ほど御説明いただきましたかね、もしわかれば大体平戸市と同じ形態なのかどうか、もしわかれば御説明をいただきたいと思います。 ◎市民生活課長(松瀬強君)  それでは、県下八市のですね、トータルを申し上げます。受け取り拒否の世帯数が合計で百十五世帯ですね。それから、番号の変更の人数が二百五人です。一番多いところが長崎市の受け取り拒否世帯が六十、番号変更が五十三、次に、佐世保市が受け取り拒否が二十三で、人員が百人。大体、多いところはそういうところになっています。 ◆十一番(川渕喜代美君)  新聞にも、この長崎のことは大きく出ておりましたのでですね、平戸では、それが拒否がなかったということは、PRが行き届いていないということなのか、あるいは市民の関心がないのか、そういうこともあるかもわかりませんけれども、しかし、なかったということは、特に受け取り拒否だけじゃなくして、変更も少なかったということは、いいことではないかと、このように思います。 昨年三月の議会資料の中で説明をいただいた中で、先ほどもちょっと御説明がありましたけれども、電算処理保護条例の中でですね、第九条ですか、市長は電子計算組織を結合してはならない、いわゆる結合の禁止というのをうたっているようですね。その解決の方法として、このときの資料ですよ、そのときの資料、平戸市個人情報保護審議会を開催して云々とあるんですよね。それは、この審議会というのは立ち上げているんですかね。 ◎企画財政課長(江川武君)  この審議会につきましては、この電子計算システム関係で必要があるときにお願いをするということで、現在任命はいたしておりません。 ◆十一番(川渕喜代美君)  私も、今覚えたばかりのワークシェアリングと一番当初に申し上げましたとおり、勉強不足はこの上なく勉強不足でございまして、だから、皆さんにお尋ねをしたわけでして、ひとつこのような、一番過渡期と申しますか、非常に難しい、我々にとりましては非常に難しい。役所も全国的に物議を醸しておるわけですから、非常に難しい対応と考えれば考えられる。十分今後議論をしながらですね、審議をしながら、研究をしながら、ひとつやっていただきたいと、かように思うわけでございます。 恐らく全国的にも、まだ議論は続いていくかと思いますので、それらも十分注視しながら、ひとつ運用を、万全を期して運用していただきたい、かように要望申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(井手新助君)  これをもって本日の一般質問は、予定者の質問を終了いたしました。 九日の本会議は午前十時より開き、一般質問を行います。 本日はこれにて散会いたします。                午後三時三十七分 散会...